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文学ときどき酒 丸谷才一対談集 中公文庫
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文学ときどき酒 丸谷才一対談集 中公文庫

丸谷才一【著】

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文学ときどき酒 丸谷才一対談集 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2011/06/23
JAN 9784122055001

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文学ときどき酒

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商品レビュー

3.5

4件のお客様レビュー

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2017/03/04

丸谷才一が色々な雑誌の中で対談したものをまとめた本。 題名にある酒に関しては著者があとがきでで書いているようにほとんど触れられていないのは残念。

Posted by ブクログ

2011/12/06

中公文庫になつた『文学ときどき酒』を見て、一気に少年時代に遡る心持がしたのであります。 元は1985(昭和60)年に集英社から出版されたもので、26年前といふことになります。 従つて登場する対談相手も時代を感じさせる人ばかりでございます。今では大半が物故者となつてゐます。それだけ...

中公文庫になつた『文学ときどき酒』を見て、一気に少年時代に遡る心持がしたのであります。 元は1985(昭和60)年に集英社から出版されたもので、26年前といふことになります。 従つて登場する対談相手も時代を感じさせる人ばかりでございます。今では大半が物故者となつてゐます。それだけに貴重な対談集と申せませう。 対談相手は豪華な顔ぶれで、収録順に列挙しますと、吉田健一・河盛好蔵・石川淳・谷崎松子・里見弴・円地文子・大岡信・篠田一士・ドナルド・キーン・清水徹・高橋康也の各氏であります。 事象を列挙する場合、読点(いはゆるテンですな)を使ふのは本来の使用法ではないと、あるジャーナリストが述べてゐました。さういふ場合は中黒を駆使すればよろしいと。ところがそれをやると、上のやうにドナルドさんとキーンさんが別の人のやうに見えてしまふ。解決策として、ドナルド=キーンと表記すればいいと件のジャーナリストは主張するわけですが、「=」は余り使ひたくない。で、やむなくかういふ表記になつてゐます。 話が脱線したついでに「=」にまつはる思ひ出。昔「Sage(サージュ)」といふ本好きのための雑誌がありました。その雑誌のある号に、筒井康隆さんがアンケートに答へてゐたのですが、「注目する作家」といふ問に対して「バルガスニリョサ」と書いてあつたのです。おそらく手書きで「=」とあつたのを、雑誌編集がカタカナの「ニ」と読み違へたのでせうね。無論これは「バルガス・リョサ」が正しい。これ以来私は「=」の使用をためらふやうになつたのです。 文学ときどき酒といふタイトルに反し、酒を呑んでゐる描写(?)はほとんどありません。が、それはどうでもよろしい。ここは一つ丸谷氏の対談術の巧みさと、文学鑑賞における審美眼の確かさにうつとりしてゐれば良いと思ふのであります。 http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-256.html

Posted by ブクログ

2011/09/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

≪内容≫ 丸谷才一と作家・批評家たちの対談・鼎談集。 ≪感想≫ まず、対談相手がかなり豪華である。吉田健一、河盛好蔵、石川淳、谷崎松子、里見とん、河上徹太郎、円地文子、大岡信、篠田一士、ドナルド・キーン、清水徹、高橋康也―明治生まれのオンパレード、若くて昭和一桁台といういずれも錚々たる文豪・批評家である。今となっては物故者ばかりではあるが、その分貴重な対談集であるように感じられる。そして、丸谷才一と対酌し文学談義に花を咲かせることができる人物がこんなにもいたのかと、改めて時の流れを感じる。 そして、語られるテーマが幅広い。源氏物語、谷崎、エズラパウンド、ジョイス、万葉集、ユーモア、文壇の生活などなど。いずれも豊富な知識と論展開で話を深めていく丸谷氏の見識の深さに改めて敬服させられる。 掲載されている対談はどれもかなり昔のものであり、一番新しいものでも28年前だという。巻末の解説にあるように、内容が褪せてはいないのはもちろん、その文体や息遣いまでが今現在なんら古臭くは感じないというのは確かにこの対談集の凄さだと思う。ただ、初版から四半世紀を経た今になって文庫として改めて刊行された意味とは一体なんなのだろうか。単純に昨年の読売文学賞の影響か、はたまた文学談義の面白さを伝えるための良書と判断されたのか(たしかに面白い)。そのへんは読み終わった今でも掴めずにいる。 事前知識が足りず、語られる内容にはついていけない部分も多くあったが、文学を楽しそうに語る雰囲気や文体によって啓発される楽しみというのもあると気付く。特に大岡信との和歌についての語らいや、篠田一士やドナルドキーンとのエズラパウンド論は非常に面白く、多様なテーマを通して文学の味わい深さを気軽に(内容は軽くはないが)楽しめるという、文学徒垂涎の一冊ではないかと思う。

Posted by ブクログ

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