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「満鉄」という鉄道会社 証言と社内報から検証する40年の現場史 交通新聞社新書
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「満鉄」という鉄道会社 証言と社内報から検証する40年の現場史 交通新聞社新書

佐藤篁之【著】

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「満鉄」という鉄道会社 証言と社内報から検証する40年の現場史 交通新聞社新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 交通新聞社
発売年月日 2011/06/14
JAN 9784330214115

「満鉄」という鉄道会社

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商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

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2017/06/10

170610 中央図書館 長春、奉天などの街区レイアウト、歴代総裁の事績など、戦後世代から見ると「謎」の満鉄についてのイメージが、すごく具体的に迫ってくる。東インド会社か、満鉄か・・。

Posted by ブクログ

2012/08/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前半は満鉄の鉄道史・鉄道社員史、後半は満鉄の社史、という印象。鉄道好きは前半を楽しめ、政治・経済好きは後半を楽しめる一冊かも知れない。 本書を読んで、個人的に初めて知り衝撃的だったのが、満州~朝鮮半島間の国際列車愛称が「ひかり」「のぞみ」「あさひ」であったこと(p.29)。後年どこまで意識してこの名称が新幹線に流用されたのかは分かりませんが、こと鉄道史に関していえば、意外に戦前と戦後は断絶せずわりと連続したものだったんだろう、と感じました。また、日本の庶民にはなかなか得られない高給を得られるチャンスが満鉄や満州にはあったという正の側面と、「匪賊」と呼ばれた現地の満鉄や日本支配に対する反発という負の側面、その両面が(バランスはよくないにせよ)それぞれ書かれている一冊とも感じました。 社史、というか社長史の部分は、「いかにも日本の組織だな…」という感じ。こういう組織を上に見つつ、現地雇用された満州現地の人がこの会社をどう見ていたのか、それが書かれていればもっと深みのある一冊になったんじゃないか、と思います。いろいろと歴史を振り返る機会の多くなる、夏の鉄旅に連れて行きたい一冊。

Posted by ブクログ

2012/04/28

最盛期には40万人の従業員を有した巨大コングロマリット・南満洲鉄道株式会社について、本業の鉄道部門にフォーカスし、当時としては世界最先端を行っていた鉄道技術とサービスについて、従業員の声を集めながら説明している。満鉄は、日本の満洲経営のあらゆる実務に関わっており、業務範囲はとてつ...

最盛期には40万人の従業員を有した巨大コングロマリット・南満洲鉄道株式会社について、本業の鉄道部門にフォーカスし、当時としては世界最先端を行っていた鉄道技術とサービスについて、従業員の声を集めながら説明している。満鉄は、日本の満洲経営のあらゆる実務に関わっており、業務範囲はとてつもなく広かったが、本書はあくまでも鉄道部門とその周辺のみを扱っている。 満鉄の鉄道部門は、当時の日本(内地)や諸外国の鉄道会社と比べて圧倒的に採算が良かった。1937年の満鉄全路線を対象とした営業係数は41である。この数値は、現代の山手線や東海道新幹線より採算性が良いことを示しており、10000kmを超える営業距離を抱えた鉄道会社としては驚くべき高採算といえる。さらに、優等列車の全車両冷房化や、自動券売機の開発、24時間ダイヤの運行、最先端信号システムの開発・運用、狭軌から標準軌への短期間での敷設替えなど、技術やサービスも当時の最先端を行っていた。 一方、関東軍や帝国陸軍の輸送を一手に引き受け、さらに砲門を積んだ「装甲列車」を走らせて匪賊と戦うなど、満鉄は治安の不安定な状況に立ち向かうことを強いられ続けた。また、満洲経営を巡る関東都督府(陸軍勢力)・奉天総領事館(外務省勢力)との三頭体制のバランスが崩れ、関東都督府から徐々に権限を剥奪されたり、満鉄のトップ人事が内地の政局に翻弄されたりする中で、満鉄の輝きは徐々に色褪せていった。この辺の事情については、本書よりも詳しい研究・解説書が多数出版されているようである。 日本の新幹線のことを、英語でbullet train(弾丸列車)と呼ぶことがあるが、もともとのbullet trainとは、大連~新京を結んだ夢の超特急「あじあ号」のことを指していた。それに、「ひかり」「のぞみ」の名称は、もともとは朝鮮と満洲を結んだ急行列車の名称である。このように、満鉄が築きあげた最先端の技術・サービスや、鉄道運行にかけるロマンは、戦後の日本の鉄道に受け継がれたのである。

Posted by ブクログ

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