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「ロボット」心理学
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文芸社 |
発売年月日 | 2005/05/01 |
JAN | 9784835589695 |
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「ロボット」心理学
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人間は総じて「新しもの好き(ネオフィリア)」である。これは、コリン・ウィルソンが「ロボット」と名付けた「学習能力」と関係がある。 「ロボット」は心理学でいうところの「自動化(オートマティゼーション)」であり、繰り返した作業を無意識のうちに処理し、処理速度を上げる機能である。こ...
人間は総じて「新しもの好き(ネオフィリア)」である。これは、コリン・ウィルソンが「ロボット」と名付けた「学習能力」と関係がある。 「ロボット」は心理学でいうところの「自動化(オートマティゼーション)」であり、繰り返した作業を無意識のうちに処理し、処理速度を上げる機能である。これにより、「自由」を拡大する。 が、いったん学習したことは見向きもしなくなり、新しいものにしか注意を向けさせなくなる、つまり「注意量の節約」という思わぬ副作用もある。 これは些細なことで落ち込んだり、疲れていると、なにをやってもよそよそしく感じるが、これはそのせいである。「疲れているから、注意量を節約する」と言う厳命にロボットが従っているのだ。 <ロボットと飽き> 「ロボット」は繰り返し学習することにより、強化される。ロボットは、やる前から、脳内で体験する「シュミレーション」を行う。これにより人間は行為の「先取り」を行い、実際やる前からやった気になり、挙句の果てには飽きる、ということとなる。人間が飽きるのは「カテゴリー」に対してである。 <ロボットと先延ばし> 人間はやりたくないことを「先延ばし」する。これも、ロボットと関係ある。 人間はやりたくないことをロボットにさせるが、任せっぱなしのうちに慢性的なストレスとなる。 特に顕著なのは掃除。片付かない原因は、物を捨てるのがめんどくさい、かどうしていいかわからないの2つの理由である。 「モノ」には世話が必要であるが、人間はすでに自分の「モノ」になってしまったものは「日常化」して、ロボットが「どうでもいいこと」とみなしており、食指がそそられない。 その「どうでもいいもの」を何とかすることは億劫なうえに、ロボットがシュミレーションをして、先取りをするので、さらに飽きが来る。 「飽き」も「先延ばし」も全面的な解決法はないが、「ロボット」に自覚的になることで多少なりとも解決は測れる。 また、「古い」「新しい」は外面ではなく、あくまで、内面の問題である。 <ネオフィリアと人類社会> 人に限らず、自分より大きい獲物を襲う動物は集団となり、群れを形成し、社会を築いてきた。集団にはヒエラルキーが伴い、そこには競争が起きる。 人間が築いた狩人の社会は新しく動く刺激に反応するほうが有利な場面が多く、人間のネオリフィアもそれに根差している。 現代で、ネオフィリアとして最も成功している社会はアメリカだが、ここではひたすら新しいことを試すことが称賛される傾向にある。
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