ベツレヘムへの道

一色義子(著者), 佐野洋子(著者)

• 販売会社／発売会社: こぐま社
• 発売年月日: 1975/12/01
• JAN: 9784772100410

商品レビュー

2016/12/21

[江東区図書館]

クリスマスコーナーにある本の中から選んだ一冊。いわゆるイエス降誕の一夜が描かれている。と思って手に取ってめくってみると、それが元のモチーフとしてあるんだろうけど、どうやら違う話。そして作者は日本人の名前が書いてあるものの、中表紙に「メノッティ‘’アマールと夜の訪問者≫より」と書かれている。。。

調べてみると、どうやらジャン・カルロ・メノッティという、もっともすぐれたオペラ作曲家の一人が作ったオペラを絵本にしたものらしい。聖書のエピソードである、キリスト生誕を訪ねる東方の三賢者をベースに置いて作られたオペラ話ではあるものの、メノッティは美術館で見たＨ．ボッシュの「三博士の参拝」からこの話の着想を得たらしく、NBC放送から委託された、初のテレビ・オペラとして作成されたものだとか。

ちょうどこの本を借りてきた後に「クリスマスをさがしに」というイエス降誕自体をモチーフにした絵本を借りてきたので、そちらを読んでから再度この本を読みなおしてあげた。今回を機に、イエス、ベツレヘム、羊飼い、王様、などのキーワードと、「クリスマスはイエス・キリストの生誕日」ということが少しでも頭に残るといいな。