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涼宮ハルヒの驚愕(後) 角川スニーカー文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川グループパブリッシング |
| 発売年月日 | 2011/06/15 |
| JAN | 9784044292126 |
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涼宮ハルヒの驚愕(後)
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涼宮ハルヒの驚愕(後)
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商品レビュー
3.7
43件のお客様レビュー
このエピソードが終わったことにまずは「やれやれ」
もしかした作者自身が一番そう思っているかもしれないが、まずは“分裂”していた話が収束されたことに「やれやれ」と安堵したい。『驚愕』したかと言えば、そうでもあり(クライマックスにカタルシスはあった)、実はそうでもなかった(読み手の期待が過剰だったか?)ようにも思える部分は正直あるの...
もしかした作者自身が一番そう思っているかもしれないが、まずは“分裂”していた話が収束されたことに「やれやれ」と安堵したい。『驚愕』したかと言えば、そうでもあり(クライマックスにカタルシスはあった)、実はそうでもなかった(読み手の期待が過剰だったか?)ようにも思える部分は正直あるのだが、それは、小説の構成としての複雑さの割に展開自体は思いの外シンプルだったことや、あれだけ悶々と一人語りを続けていたキョンが主体的に動いているように見え、実際に重要な役割を担っていながら最終的な“後始末”は他のメンバーにお株を奪われていたようにも見えたからかもしれない。終わってみれば「あぁ、なるほどね」とか「そういうことね」といった感慨も得られるものの、登場人物も多かったせいか消化不良も否めない展開だったと思う。 ただ、作中における一年間の行動の数々を回顧しつつ、ハルヒを中心とするSOS団メンバーの大切さ、誰一人として欠けてはならないとする心情を描きながら、キョンのSOS団や団員に対する考え方が結成当初とは大きく異なるものへと変化していることが示されていた。要するに、未来人や宇宙人や超能力者であろうとも共に過ごしてきた仲間に変わりはなく、この一年間で醸成された確たる関係を失うことへの憤慨であり、その危険に対する決然とした心意気がクローズUPされていた形である。そして、その心意気を知っているからこそキョンを前面に出しつつ各メンバーが陰で動いていたようにも見えるし、同様にみんなを大事に思っているからこそのハルヒの“なんでもあり”な超設定にもなっていたと考えることもできよう。敢えて(?)何も知らされておらず、何もしていないようにも見える朝比奈さん(小)にも過去から現在に至る未来人本来の役割の正当性を与えて補完しているようでもある。 結局のところ、これだけの人物が関わりながら、とある誰かの壮大な我が儘とその対抗策だったのかい?という今回の騒動によって、出てくるだけの意義はあるものの実は大して活躍の場を見出せない人物もいるのだが、これを含めて他にも小さな布石のような伏線めいた小ネタも幾つか見られるので、次には通常の体裁による小説として改めて面白可笑しな不思議世界を綴る準備はなされていると思う。何年先になるかは作者のみぞ知るところだが、これでシリーズ完結では作中に残したモノが多過ぎるので、願わくば今後も作品を重ねてほしいとは思う。珍しく未来を見せた面白さがあったし、そこで瞬間的に見られた、「もしかしてハルヒ、デレてない?」という場面は僥倖だった。
DSK
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
分裂、驚愕(前)に続く3部作。 以前に読んですっかり内容忘れてたので一気に前2冊読んでから挑んだ驚愕(後)。 前編からの流れはそのままに、平行世界をどう終着させるのか? 佐々木一派の揃わない足並みで、SOS団に割り込もうとする。 自分的に『私はわたぁすみ』この時点で『ハルヒ』と判定。 二重螺旋という表現はしているが、私からすれば平行線。 決して交わらないが、結果は同じ事になる。 最後の勢いというか、追い込みはいい感じで。 ハルヒによるSOS団入団試験を突破する一年生「渡橋ヤスミ」。 新一年にいないのは、彼女が中学生であるという事。 記憶の齟齬を無くすために、色々手を尽くしている。 佐々木の周りは姿を現さなくなる。 ただ・・・読み返し中に「?」ってなった。 そう、一度読んでるのだ。 これには自分自身が驚愕w
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第10巻(後) 「涼宮ハルヒの驚愕(後)」 ・ 第七章 ・ 第八章 ・ 第九章 ・ 最終章 ・ エピローグ
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