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不幸なる芸術・笑の本願 岩波文庫
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不幸なる芸術・笑の本願 岩波文庫

柳田国男(著者)

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不幸なる芸術・笑の本願 岩波文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 1979/10/01
JAN 9784003313855

不幸なる芸術・笑の本願

¥550

商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2023/07/31

岩波文庫 柳田国男 不幸なる芸術・笑の本願  「笑い」「ヲコ」「ウソ」など言葉の使い方が時代とともに変化していることを検証した本 著者にとっての「笑」は、俳諧的であり、高笑いを微笑に入れ替えることにより、笑って人生を眺め、もの静かに笑って生きること 俳諧的とは 人を...

岩波文庫 柳田国男 不幸なる芸術・笑の本願  「笑い」「ヲコ」「ウソ」など言葉の使い方が時代とともに変化していることを検証した本 著者にとっての「笑」は、俳諧的であり、高笑いを微笑に入れ替えることにより、笑って人生を眺め、もの静かに笑って生きること 俳諧的とは 人を憐れみ、その立場からこの世を見ようとし〜志を同じくする者の協調と連結とを要すること 著者の日本語を理解できない部分があった。「笑わん」とは 笑うこと?笑わないこと?「笑われる相手」は 笑われる人? 笑われる人の相手の人? 強い者の自由に笑う世は既に去った〜強いて大声で笑おうとすれば人を傷つけ、また甘んじて笑いを献じる者は〜苦汁をなめる 俳諧について *和歌が古体に復る時代が来ようとも、俳諧ばかりは 古臭い、凡庸ということが 即ち滅亡である *俳諧の真意は突兀であり、転換であり、また対立であって、むしろ尋常単調の間に現れてこそ人を興がらしめる

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2012/07/28

とりあえず、「笑の本願」のみ読み終わった。 「笑い」とは、なにか。 これこれ、こーいうのが知りたかった。 世の中はバカバカしいもので、ほんと、笑っちまう様な事だらけだけど、その「笑い」とは何なのか。そこをちゃんと考えさせてくれる。考えなくちゃあ、仕方がない。 柳田の文体として...

とりあえず、「笑の本願」のみ読み終わった。 「笑い」とは、なにか。 これこれ、こーいうのが知りたかった。 世の中はバカバカしいもので、ほんと、笑っちまう様な事だらけだけど、その「笑い」とは何なのか。そこをちゃんと考えさせてくれる。考えなくちゃあ、仕方がない。 柳田の文体として、「はいこれ、はい、知ってるっしょ?」っていう感じが否めなく、ときに置いてきぼりになりそうになるが、そこを乗り越えるとよく分かる。 実によく分かる話。 「笑の本願」は 自序 笑の文学の起源 笑の本願 戯作者の伝統 吉右会記事 笑の教育 女の咲顔 からなる。 特に「女の咲顔」は、泣ける。 男だろうと泣ける。 「願っていなかったとは言うことができない。」 「言うことができない」て。

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2011/09/23

柳田國男の、大正15年から昭和22年にかけて書かれたエッセイを集めたふたつの著書を1冊にまとめたもの。 これはなかなか面白かった。 「笑い」の文化史という観点で室町時代ころにさかのぼると、大名の家々には必ず一人以上の「咄の者」(=笑わせ屋)がいたという。これはシェイクスピア劇に見...

柳田國男の、大正15年から昭和22年にかけて書かれたエッセイを集めたふたつの著書を1冊にまとめたもの。 これはなかなか面白かった。 「笑い」の文化史という観点で室町時代ころにさかのぼると、大名の家々には必ず一人以上の「咄の者」(=笑わせ屋)がいたという。これはシェイクスピア劇に見られる道化と同じものだろう。つまりトリックスターである。 また、あくどい「偽り」とは対照される「ウソ」の文化史を追えば、これまた「以前はウソつきは一つの職であった。」ということになる。「たくらた」=「馬鹿」もまた、民俗学上はそれ自体価値あるものとしてかつては存在していた。 「不幸なる芸術」では驚くことに、「悪の技術」が称揚されるが、柳田の言うこれはちょっとした悪巧みのようなものであって、戦国時代や近年に見られるような、残虐な悪とは異なっている。 要するにこの本にえがかれているのは、民俗上のトリックスターである。 柳田國男はこうした「悪」「ウソ」「馬鹿」「笑い」の伝統がすたれつつあることを憂慮していたようだ。しかし現在考えてみると、「笑い」「馬鹿」は「芸人」としてテレビの中で存続しているように思う。 ただ、ちょっとした子どもの「ウソ」に対しやかましく大人が叱責するという風潮は、柳田が指摘した当時と変わらない。現代はどんどん堅苦しく、がんじがらめになっていく傾向があるのは確かだ。 柳田は「こういう点にかけては、近代人はかえって自由でない。」と嘆いている。

Posted by ブクログ

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