名前のない女たちベストセレクション 宝島SUGOI文庫

中村淳彦【著】

• 販売会社／発売会社: 宝島社
• 発売年月日: 2011/06/04
• JAN: 9784796683975

商品レビュー

2019/10/16

どこまでがフィクションでどこまでがノンフィクションなのかわからない。でも、読み終わった後にやりきれない気持ちになるのと同じくらい不安がよぎる。2019年時点での性産業は本著の時代とは若干テイストが違うように見える(本当にそうかは携わったことがないのでわからない)が、人の集団という社会からあぶれた感性を持つようになってしまった人が表現の仕方として「性」を使い、その「性」を利用しようとする人間のストーリーを読むことができる。
ちょうど「ダークナイト」を観賞してきたが、その「性」を「暴力」に変えるとジョーカーの言っていた趣旨がすんなり入ると思った。これってだれにでも起こり得るストーリーなんですよね。

2016/01/25

キュートな表紙ながら凄まじく破壊的な内容が含まれています。幼い頃から暴行や性的虐待を日常的に受けて育ったことによって授かった狂気と闇を抱えて生きる少女たちの嗚咽に耐えうる神経がある方のみ読むことをお勧めします。それでも地獄の沙汰を垣間見れます。生半可じゃないですし、その対話の記録を体当たり的に残した著者の偉業に素直に敬意を評したいと思います。

2013/02/06

この人のインタビューは押しつけがましかったり有り体な同情的ストーリーに持っていかないから読みやすい。
第一弾がコンビニ本で出てた時に読んでたんだけど、いつのまにかこんなにたくさん出てて文庫でシリーズ化されていたんですね。
なんだか読むに堪えない部分も多いのですがたまに読みたくなってしまう。