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都市の戦後 雑踏のなかの都市計画と建築

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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京大学出版会 |
発売年月日 | 2011/05/01 |
JAN | 9784130668538 |
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都市の戦後
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商品レビュー
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東京大学出版会で、新著がでていたのは知っていたが、職場の図書館で読み始めておもしろかったので、購入。 初田さんは、東大の助教。修士論文、博士論文をまとめた本のよう。 戦後の石川栄耀の活動、バラックの歴史、再開発法制とその実施状況の分析など、都市計画を仕事とするものに...
東京大学出版会で、新著がでていたのは知っていたが、職場の図書館で読み始めておもしろかったので、購入。 初田さんは、東大の助教。修士論文、博士論文をまとめた本のよう。 戦後の石川栄耀の活動、バラックの歴史、再開発法制とその実施状況の分析など、都市計画を仕事とするものにとっては、とてもおもしろい。 ただし、ちょっとニッチな部分をねらっているので、都市再開発史全体がおおまかに頭にはっていないと読みにくいかもしれない。 ①「都市計画」は「計画者が都市に創意を加えるべきものではなくして、」それは都市に内在する「自然」に従い、その「自然」が矛盾なく流れ得るよう、手を貸す仕事である。(石川栄耀の言葉、p149) 石川先輩の言葉は、市場の力に逆らう都市計画がことごとく失敗した歴史を先駆的に示しているとも思える。 ②商店街の共同建築(防火建築帯)は、建築後わずかで漏水や湿気に悩むようになり、借金ブロック、借金コンクリートと呼ばれていたという証言が残されている。(p287) 施工不良の問題は別にして、低容積での再開発を考えると、3,4階建ての商店街の共同建築がかかえた商店主の負担の問題は、避けて通れない課題。 ③市街地改造法は、超過収用の思想を実現したものなので、当初検討していた再開発組合は施行者から除かれ、建設大臣、都道府県知事、市町村に主体を限っている。(p337) 超過収用という観点から主体を限る話は、第二種市街地再開発に引き継がれていたが、再開発会社ができて、かなり、議論がぐちゃぐちゃになっている。 ただし、URが民営化しても施行権限を持てるかという議論には重大な関係がある。 いずれにしても、プロ好みの本だが、大変刺激的。著者の御労苦に感謝。 参考文献として、これもマニアックだが、中島直人ほか『都市美運動』(東京大学出版会)、『都市計画家石川栄耀』を読んでみたい。
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