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原発ジプシー 被曝下請け労働者の記録
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原発ジプシー 被曝下請け労働者の記録

堀江邦夫【著】

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原発ジプシー 被曝下請け労働者の記録

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 現代書館
発売年月日 2011/05/26
JAN 9784768456590

原発ジプシー

¥220

商品レビュー

4.5

22件のお客様レビュー

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2022/05/22

この本は 30年ほどに著者が 原発施設で働いた内容の ルポルタージュである。 ので、現状とは 少し異なるだろうけど とても凄いです。 作業内容についていえば 必ず行わなくてはならない定期検査をするべき場所が とても劣悪な状況であるのが 驚きました。 構造上仕方のない事かもしれな...

この本は 30年ほどに著者が 原発施設で働いた内容の ルポルタージュである。 ので、現状とは 少し異なるだろうけど とても凄いです。 作業内容についていえば 必ず行わなくてはならない定期検査をするべき場所が とても劣悪な状況であるのが 驚きました。 構造上仕方のない事かもしれないけど、 被爆する時間を短くするには もっと 工夫が必要なのでは?と 思いました。 (当時の原発施設なので 今は改善されている事を祈ります) さらに、実際現場で働く人達を使い捨てにしていた事。 原発の親会社の人はあまり被爆しないですむ作業をして 下請け 孫請けの 方達が 沢山の被爆量であった事。 本来ならば 労災なのに、実費払うから 労災にしないでと言われたり、 労災にしてもいいけど、違う場所で怪我したとしてと言われたり。 そして、将来原発から離れて 病気になっても 原因がはっきりしないから 保障もない。 健康診断した 情報も教えてもらえないとか。 ひどいですね。 現在では 地元以外の人達が 流れ流れて働きに来る事はないそうですけど、 でも 地元の人たちだって、ここ以外に職場がないからここで働くそうです。 原発って 実際に働いている人たちをも 汚染しているんだし、 放射能って どれだけ 悪影響するのか 本当に 安全な数値ってあるのか まだまだ わからないことばかりなのに。 動かす利益って あるのでしょうか?? 地元の人達の 労働の場の提供というなら  なにも原発じゃなくても もっと安全な労働の場所を考えるべきでは ないでしょうか??? そう、しみじみ思いました。 後記になりますが 著書は日記形式だったんですけど、 なんと著者が、作業員として 福島原発での潜入ルポをしていた  1976年3月11日  地震があったそうです。 はじめこのページを読んだ時、あれ? このルポって この前の東北の震災? にしては その後の出来事が 日常だなぁ??こないだの地震じゃないの? とページをめくって 確認すると 1976年だった。 てことは 30年程前にも 3月11日に地震があったのですね。 偶然とは言え 少し不安を感じました。 で、気になる 著者ですが、 「死の淵からようよう舞い戻ってきたばかりの 太い人工血管を全身に埋め込まれ・・・」と 書かれていました。1948年生まれですから 今67歳のはずですのでそんなに弱っているのは どういう事なのでしょうか?? 原因が書かれていないので、推測の域を超えられませんが、7ヶ月に渡る潜入ルポで弱ってしまったのかもしれません。 続けて 原発についての本を読みましたが 良い事はひとつもありませんでした。 少し この手の本を お休みします。。。。

Posted by ブクログ

2018/10/16

基本的に専門家ではない労働者の手作業によって原発が維持されている現実にゾッとする。また、被曝と悪環境で労働者が使い捨てされている。正に現代の蟹工船のよう。こんな状況で事故が起こらない訳はない。

Posted by ブクログ

2013/03/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 まず著者の勇気に感服する。ジャーナリストとして、原発を外からでなく、実際の一労働者として働くことで原発が果たして政府や電力会社の言う通り安全なものなのかを取材・検証している。この本が1979年に出版された時代、私は生まれていないが、反原発運動がすでに起こっていたという事実は知っている。福島の事故があって、放射能の危険性があったにかかわらず、なぜ政府や電力会社は安全と言うことができるのか、疑問に思っていた。そして、この著書を読んで、改めて原発について知らなかった事実を知ることとなった。  電力会社の下請けとして、線量計やアラーム・メーターを装着し、会社の規定の線量を気にしながら働く労働者。働かなければ生きていけない故、病院にも行けず、転職さえもできない日雇い労働者。原発誘致を拒否できず、原発で仕事を請け負うことでしか生活ができない原発中心の社会に住む市民。常に服は黒く汚され、濁った空気の中でマスクをしても容赦なく襲ってくる粉塵。電力会社に頭が上がらず、労災さえも適用させない下請け会社。そしてたまにしか現場に現れない電力会社の社員。こうした原発ムラが存在し、テレビでは報道されない事実が数多く存在する。  そして、驚くことに、放射能が人体に与える影響のほどについては、最先端の現代知識を持ってもしても。じつはまだ十分に解明されていないということだ。子どもに影響があるやら甲状腺がんがふえるといった情報が飛び交うが、それがわかるのは数十年先のことであろう。それなのに今まで、なぜ原発が安全だと謳われて信じられ、推進されてきたのか。こんな不遇な労働環境のもと運転されていたことのどこに危険性がないと言い切れるのか。  

Posted by ブクログ

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