糸とはさみと大阪と

小篠綾子【著】

• 販売会社／発売会社: 文園社
• 発売年月日: 2011/05/21
• JAN: 9784893362520

商品レビュー

2019/02/11

朝ドラ「カーネーション」の再放送を観て感銘を受け、主人公・糸子のモデルになった小篠さんが書かれたということで手に取った1冊。

ドラマを先に観たのでそのイメージが強いんだけど、ドラマが小篠さんの経験をベースに丁寧に作られていたことがわかった。
心に残ったエピソードや好きなエピソードがたくさんあるんだけど、本著を読みながら改めてそれを追うことができ、楽しく読んだ。

いやはや、しかし小篠さん、何と格好良く気持ちの良いお方だろうか。そして、強い。
ドラマを観た時にも感じたけれど、この本を読んで改めて、歳を重ねることは悪くないと思えたし、こんな風に歳を取りたい、と思えた。
私もそんな背中を自分より若い人たちに見せられる大人になりたいものだ。

コシノ3姉妹や綾子さんの関係もすごく良いなと思う。親子や家族ながら、互いに同業者として、人として刺激を与え合えるという、まっとうで対等な人間関係を築けるのはとても憧れる(その分の大変さもありそうだが)。

2018/07/18

2018.7.18読了。図書館で借りた。

たまたま、『コシノ洋装店ものがたり』を読んだ後に読んだのだが、ちょうどいい順序で読めたと思う。
あちらは小篠綾子さん自身の半生、こちらは仕事や趣味の話、コシノ三姉妹のことを中心とした話で、これまたおもしろかった。

一冊めの本でも、ちょっとかわいそうだなと思ったミチコさんがテニスをやめる理由。もっと極めたかったのではと。
しかし、私にも仕事を持つ母がいたら、自分の人生に何か良い影響を与えてもらえのではと、うらやましくてならない。

2014/10/01

カーネーションを途中から見てすごく面白かったので、もっとコシノさんご一家のことを知りたくなり、読みました。
ドラマの糸子さんも素敵でしたが、実際の綾子さんはさらに愛に溢れた人でした。
容赦ない厳しさと優しさを持って三人の娘を一流に育て上げた綾子さんのエピソード、見習いたいところ多数です