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死者はバスに乗って 幽BOOKS
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | メディアファクトリー |
発売年月日 | 2011/05/19 |
JAN | 9784840139120 |
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死者はバスに乗って
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商品レビュー
2.9
20件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『死者はバスに乗って』 三輪チサ (メディアファクトリー) 高校の先輩の本です! 第5回「幽」怪談文学賞 長編部門大賞受賞作。 いやあすごかった。 すごくよかった。 面白い。いや怖い。 怖くて面白い。 最初は“先輩の本を読む”という意気込みで読み始めたのだが、物語の世界へ入るやいなや、身内とか知り合いとかいう特別扱い枠は簡単に外れてしまった。 三輪チサさんの実話以外の作品を読んだのは初めてだ。しかも長編。 この人はこんなこともできてしまうのか…と、唸ってしまった。 高校生の対馬奈美は、友人の塩見薫と帰宅中に交通事故に遭遇する。 事故原因は、信号無視の一台の幼稚園バス。 しかし、二十人近い人間が事故を目撃していたにもかかわらず、バスを見たのは奈美を含め三人だけだった。 事故から数日後、奈美の家に、十年前に死んだはずの弟・マサヤが帰って来る。 あの頃の幼い姿のままで、死者が纏う腐臭とともに。 時を同じくして、謎の幼稚園バスの目撃談と、死んだ子供が帰って来るという不思議な出来事が、ネット上に多数書き込まれ、さらに、この事故を捜査していた交通課刑事・梶原の息子・翔が、例のバスに乗り込んだことがわかる。 バスの正体は? 帰って来た死者との関係は? 奈美たち高校生と梶原、そして霊感を持つ大道芸人・伊達は、真相を探るべく捜査を始める。 そして辿り着いた、悲しい真実。 登場人物がすごくいいね。 一人一人のキャラクターが魅力的で生き生きしている。 意外と多いんですよ登場人物。なのにちっともごちゃごちゃしていない。 そして、何をおいてもやっぱりこの人。 バルーンパフォーマーの伊達くん! 彼は、その手のものが見えてしまう体質であるがゆえに、梶原に頼られ、いつも危ない目に遭ってしまうのだ。 伊達の持つ陰と陽のコントラストは、そのままこの物語を象徴している。 霊が見えてしまうという彼が、人を楽しませる職業についているのもそうだし。 金髪から黒髪になるところもすごいと思ったなぁ。 ここのシーンは鳥肌立ったもん。 空気がフッと変わる。 背中がゾクゾクして心臓がバクバクする。 私はこの伊達くんの存在が、一般的に考えられる役割(除霊的なこと)以上に、この物語に対して何か意味を持っているんじゃないかなと思った。 内と外。 こちらとあちら。 バスを見た人の世界。 バスを見なかった人の世界。 夜の廃幼稚園のシーンは怖かった。 五感に訴える文章だ。 寒さとか空気の重さみたいなものを肌で“感じる”。 私は霊感がないから、これは作者の筆力のなせるわざだ。 今回の事件のすべての始まりとなった村上瑞希の負の感情が、胸に迫って痛い。 瑞希は過去の自分を捨て、新しい人生を生き直そうとしたけれども、切り離され捨てられた五歳の瑞希は、悲しい記憶を抱えたまま彷徨っている。 幼稚園での奈美とマサヤのシーンは泣いてしまった。 初めにマサヤが奈美の家に現れる場面の描写(納戸の中の目とかお風呂とか金縛りとか)があまりに怖く、でも、本当はマサヤは奈美に遊んでもらいたかっただけなのだと分かったとき、たまらなかった。 夕日に輝くバス。 土砂降りの園庭。 読み終わってからも、情景が目に焼き付いて後を引く。 ダッテくんのバルーンショーもすごくよかった。 三輪チサさんは、奇をてらわない涼やかな筆致で、ヒヤリとした感触を持つ世界と、そこに住む人の温かみを紡ぎ出す。 とても優しい。 “怪談”は人を怖がらせるものではないのだということを教えてもらった。 照れくさくて本人にはなかなか言えないけれど、すごく大好きで大切な一冊になりました。
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映像になれば面白いのかな?なんとなく辻褄合わせで終了。。。的な感じでした。色んな人が介在していくんだけど、魅力的ではなかった。全く関係ないけど映画の「光る眼」を思い出した。
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誰かの選評にあった通り、ちょっと最後の方にちょっとな…とうんざりするところもあったが、まぁ面白かったと思う。
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