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フィリピンに暮らす
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文芸社 |
発売年月日 | 2006/04/01 |
JAN | 9784286009650 |
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フィリピンに暮らす
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60歳を過ぎて、夫の仕事についてマニラで1年ほどを暮らした短歌をたしなむ奥さまのエッセイ。ところどころに自作の短歌が折り込まれている。日本で教師をしながら暮らしていた頃には想像もつかなかったメイドを雇ってのマニラ暮らしの驚きや楽しみといった生活雑記的な話題とともに、地方へ足を伸ば...
60歳を過ぎて、夫の仕事についてマニラで1年ほどを暮らした短歌をたしなむ奥さまのエッセイ。ところどころに自作の短歌が折り込まれている。日本で教師をしながら暮らしていた頃には想像もつかなかったメイドを雇ってのマニラ暮らしの驚きや楽しみといった生活雑記的な話題とともに、地方へ足を伸ばしての豊かな風物の様子も伝えてくれる。 後半では、地方で出かけるたびに太平洋戦争時の爪あとが残る場所を意識的に訪ねていた様子も書かれている。70年ほど前にフィリピンで日本が何をしたか、知っていること、伝えられていることは少ない。だが、頻繁に話題になる中国や朝鮮半島と同様に、この地でも日本は非情なことをしていた。「どこから来た?」と挙げる国の中に、日本を入れなかった老人、また、これは著者の体験ではなく1967年にミンドロ島に行った大岡昇平の体験らしいが、道端のスイカを半分に割ってもらい買おうとしたら「日本人の頭を2つに割りたい」と言われたとか。そうしたわだかまりが残っている。一方で、8月6日に労働者たちが核廃絶のデモをしていたりもするし、著者は温かなフィリピンの人たちとの交流に感激もしている。過去の遺恨がありながらも、今に関してこれほど鷹揚な人々に日本はあまえ過ぎ、いや、奢っているような気さえする。
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