1,800円以上の注文で送料無料

ビーコンヒルの小径 新島襄を語る8
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

ビーコンヒルの小径 新島襄を語る8

本井康博【著】

追加する に追加する

ビーコンヒルの小径 新島襄を語る8

定価 ¥2,090

550 定価より1,540円(73%)おトク

獲得ポイント5P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 思文閣出版
発売年月日 2011/05/01
JAN 9784784215768

ビーコンヒルの小径

¥550

商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2017/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルの「ビーコンヒル」というのは、マサチューセッツ州議事堂が建つボストンの高級住宅街。新島襄は、幕末の日本を脱国後、このビーコンヒルに住むA.ハーディ氏の養子として迎えられたことで、同州で教育を受け、牧師・準宣教師となる。日本に帰国後、同志社英学校の設立、日本における会衆派教会(組合派)の宣教活動をし、後の同志社大学の設立や、大正デモクラシーへと繋がっていく。 本書は、そんな新島の日本脱国、アメリカ入国を助けた三人の船長 - -W.T.セイボリ―船長、H.S.テイラー船長、A.バートレット船長 –や、”Boys, be ambitious!” で有名な W.S.クラーク博士、初期の同志社と係りが深いイェール大学などを取り上げた講演録である。 例えば、新島とクラークが卒業したアーモスト大学は、当時も現在もリベラル・アーツ教育(先入観や偏見から離れて、客観的・論理的・理性的に、問題発見・解決する技法を学ぶ⇔職業教育)を守っていることなどに触れ、同校のカリキュラムをモデルとした同志社英学校、札幌農学校は同じ遺伝子を持っていると紹介する。東京大学(リベラル・アーツを中心とした「教養学部」を有している)元総長の矢内原忠雄に教育観に触れていることも興味深い。 イェール大学を首席で卒業後、1876年から同志社英学校の教師となり、同志社大学(1920年)初代学長となったD.ラーネッドは、新島について次のように回想する。 「新島先生は、決して名誉を求むるの心なく、又、同志社の校長として権力を振り廻すという心も決してなかったので、全く利己心を捨てゝ、人のために働くという心を以て学校の為に生涯を費やされたのであります」。 新島のこのような人柄・姿勢が、多くの共感・協力を得、多くの成功に繋がったことは間違いないだろう。 本シリーズは、いうまでもなく新島襄が中心テーマではあるが、周辺知識も取り入れていて、知識・理解が広がる内容である。様々な人物の側面に触れたり、明治初期の日米の教育史・教育観に触れたりできることも面白さを増幅させている要因である。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品