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流れ行く者
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流れ行く者
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商品レビュー
4.1
22件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
バルサがジグロと共に、追手から逃れて暮らしていた頃が描かれている短編集。 タイトルのとおり、村や家族から疎まれたり、離れてしまったりした流れ者が描かれる。 タンダの親戚のおじちゃんオンザ、老女賭事師のアズノ、年老いた護衛士スマル・・・ これは児童文学の域を超えている。私だって、正確に読み取れたかどうか(読書に「正確さ」もないとは思うけれど)自信がない。「ん?」と立ち止まって、上橋さんの意図をくみ取ろうとしたこと数回。 人間の良い面も悪い面も上橋さんの手にかかってしまえば、フラットに描かれ、一度しか登場していない人物も人間としての温度を持ったひとりの人となり、読者の心に住み着いてしまう。 人間の奥深さをここまで表現してしまうとは、さすがとしか言えない。 全体的に暗いお話ではあるけれど、昔のバルサとタンダの関係をのぞき見ることができ、生きているジグロをたどることができ、ファンには必読な短編集だった。 最後、タンダがバルサの帰りを待ちわびるところがなんとも言えず微笑ましかった。
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守人シリーズ。 スピンオフ的な短編。 タンダとバルサが小さい時、タンダの優しさ、お互いに惹かれあう幼い二人が愛おしい。 ジグロとバルサの旅。 ジグロとの旅の間に、様々な経験を積んでいくバルサ。 それぞれの人となりが生まれていく軌跡がみえる。
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あー、これで本当に終わってしまった。 しかし仕事に追われる日々から異世界に心を飛ばす時間を作ってくれました。ありがとう守り人シリーズ。 あとがきにあった言葉に納得。 里に根づき、子供や孫にかこまれて一生を終えるという人生から外れてしまった人々ー流れ行く者たちーの、人生の行く末。...
あー、これで本当に終わってしまった。 しかし仕事に追われる日々から異世界に心を飛ばす時間を作ってくれました。ありがとう守り人シリーズ。 あとがきにあった言葉に納得。 里に根づき、子供や孫にかこまれて一生を終えるという人生から外れてしまった人々ー流れ行く者たちーの、人生の行く末。 なかなか現代日本において流れ行く者のスタイルをとることはできないので、だからこそ魅力的だったのかもしれない。
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