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天才たちの科学史 発見にかくされた虚像と実像 平凡社新書587
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2011/05/16 |
JAN | 9784582855876 |
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天才たちの科学史
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1.ケプラー: チコ・ブラーエとの師弟関係は興味深い.ブラーエの火星観測のデータを頂いて,...,ブラーエを毒殺?? 2.ガリレオ: ケプラーに不義理だと. 3.ニュートン: 後半の人生はあまりパッとしなかったと.ブラーエと同じで錬金術にはまっていた. 4.ラボアジエ: 化学者だ...
1.ケプラー: チコ・ブラーエとの師弟関係は興味深い.ブラーエの火星観測のデータを頂いて,...,ブラーエを毒殺?? 2.ガリレオ: ケプラーに不義理だと. 3.ニュートン: 後半の人生はあまりパッとしなかったと.ブラーエと同じで錬金術にはまっていた. 4.ラボアジエ: 化学者だが,税金集めの役人だったため,ギロチン台に.※しかし,物理よりも化学のほうが,ずっとbreakthroughは遅かったんだね, 5.ダーウィン: 著者・杉晴夫氏は,ダーウィンにはぼろくそですな.ラマルクはよく褒めていらっしゃる→当時の頑迷なキリスト教社会のなかで,「種は進化する」と勇気をもって初めて述べた人,しかし❝形質が遺伝する❞という❝用不用説❞を唱えたばかりに,おばか扱いを受けている 6.メンデル: (この本に出てくる)ほかの方々も天才だろうが,この人は,→よくこんなことを思いついたよね.両親からの遺伝子に優性/劣性があり,という.あと,エンドウの実験で7つの形質がそれぞれ違う染色体に乗っていたというのが幸運だったですか. でも❝運も実力❞ 7.ナポレオン三世をめぐる科学者たち: まずナポレオン三世その人を褒めている=dictatorで,ほんとに科学を大事にしたひとは,この人以外にいないと. #フーコー;地球の自転を証明.north or south poleに振り子を置けば,そうなるだろうなと理解できるが,そこ以外のところに置いた振り子がどういう動きをするのか? いくら考えてもわからなかった.humble backgroundのため苦労をしたと. コリオリの力;これもよく解らぬ! パストゥール;無生物から生物は発生しないことをへんな形のフラスコを使って証明.あと❝醸造学❞にも貢献.あとあと,狂犬病のワクチンを作った人だと. ※ケプラー,ブラーエ,ガリレオ,ニュートンのつながりが面白かった.みな,それぞれ人間くさくて 聖人君子ではなかったんだね.
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本書は、科学史の巨人達の姿を多くのエピソードとともに明らかにしたものである。ケプラー・ガリレオ・ニュートン・ラボアジエ・ラマルク・ダーウィン・メンデル・ナポレオン三世の紹介された実像は、一般に知られている姿とはだいぶ違っている。 本書によると、これらの科学史の巨人達は、みな「...
本書は、科学史の巨人達の姿を多くのエピソードとともに明らかにしたものである。ケプラー・ガリレオ・ニュートン・ラボアジエ・ラマルク・ダーウィン・メンデル・ナポレオン三世の紹介された実像は、一般に知られている姿とはだいぶ違っている。 本書によると、これらの科学史の巨人達は、みな「変人」だったようだ。まあ、これらの人々は、「人柄の良さ」で歴史に残っているわけではないし、最近の有名な科学技術の開発者にもだいぶ変わっている人もいることだから、そのようなとんがった変人でなければ、科学上の偉大な発見などはできないものだとも思えた。 ただ、本書はそのような「天才達の虚像と実像」を紹介しているが、読んでみてちょっと物足りない。もっと、これらの天才達の成果が社会に及ぼした考察や科学史上の位置などの考察を読みたいとも思った。 著者は、あとがきで「数年前から、講義を受ける学生の質が急に変化した。…無感動・無関心な態度を示すのである」と記し、その原因として「ゆとり教育の後遺症、理科教育の教科内容、教師の質、現代人の科学離れ」等を指摘しているが、科学を知的に楽しむように教育・紹介できない学者・教育者のほうに問題があるではないだろうかとも思った。 本書を読んでも、あまりワクワクするような思いはもてないし、知的興奮も感じられない。過去の巨人達のエピソードには、それなりの関心を持つものだが、もっと知的興奮を覚えるような切り口はなかったものかと感じた。本書は残念な本であると思った。
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天才科学者として、ケプラー、ガリレオ、ニュートン、ラボアジエ、ダーウィン、メンデル、フーコー、パストゥール、コッホと関連人物を取り上げ、それぞれの業績や生涯を紹介している。 ケプラーが3つの法則を発見する背景には、ティコ・ブラーエが蓄積した観測データがあったこと、ガリレオの最大...
天才科学者として、ケプラー、ガリレオ、ニュートン、ラボアジエ、ダーウィン、メンデル、フーコー、パストゥール、コッホと関連人物を取り上げ、それぞれの業績や生涯を紹介している。 ケプラーが3つの法則を発見する背景には、ティコ・ブラーエが蓄積した観測データがあったこと、ガリレオの最大の業績は落体運動の法則の発見であり、天動説の主張や木星の衛星の発見などはとるに足らないものであること、ニュートンは20代前半で万有引力を発見したが、ケプラーとガリレオの成果を統一的に説明したに過ぎず、自ら実験した光学の研究では成果をあげられなかったこと、メンデルは統計的に処理する能力に優れており、死亡時は気象学者として評価されていたことなどに驚かされる。 進化論については、ダーウィンの業績を「誰でも思いつくこと」で「欠陥だらけ」などと一蹴する一方で、先人のラマルクを巨人として称賛・擁護しており、そういった見方もあるのかと思わせる記述になっている。 ラマルクが晩年(19世紀初め)に出版した「人間の実証的知識の分析」の中で「人類は(中略)先見の明のない利己主義に陥り、自らの種を絶滅させることに精を出している。土壌を保護していた植物を伐採し、そこに住んでいた動物を追いだし、地球の大部分を不毛の地にしてしまった」と述べている部分は、氏の視野の広さを感じさせる。 周辺の人物を含めても20人くらいしか登場しないので、ポイントをつないだ大きな流れはつかめるが、科学史というには無理がある。中心人物の職歴や周囲の人物との論争や支援者との関係、当時の社会情勢などは詳しく迫っているので、その点が読み応えがあった。
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