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民族という虚構 ちくま学芸文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2011/05/12 |
| JAN | 9784480093554 |
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民族という虚構
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商品レビュー
4.6
9件のお客様レビュー
私は読書の効用の一つは「常識の破壊」だと思っています。 その点において、小坂井敏晶さんの本ほど常識を鮮やかに破壊してくれる本はないのではないか。そう思わせるほどの筆力があります。 今回読んだ『民族という虚構』においても、読みながら自らの常識がガラガラと崩れていく音が聞こえまし...
私は読書の効用の一つは「常識の破壊」だと思っています。 その点において、小坂井敏晶さんの本ほど常識を鮮やかに破壊してくれる本はないのではないか。そう思わせるほどの筆力があります。 今回読んだ『民族という虚構』においても、読みながら自らの常識がガラガラと崩れていく音が聞こえました。 その一つが、私たちは虚構に支えられているという事実。 虚構を暴くことが正義ではなく、虚構がないと生きていけない現実を直視しながら、世の中の不条理に目を向けなければならないと、背筋が伸びる読書体験でした。 私たちが何に支配されているかに気づく道具こそが“教養”なのだと思います。 小坂井さんの本は、間違いなくそんな教養を与えてくれます。
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著者のファンなので議論の雰囲気は知っていたが面白かった 人種、民族とは何か、どのような意味で存在するのか 多民族・多文化主義と普遍主義の両者がもつ認識論的問題 今の情勢だからこその視点で読めた 誰でも変化を強要されれば頑なになるという話が深く刺さった
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
個人ー集合を連続させるものとして、人間という生きものの思考や認識の仕方そのものなどから、「虚構」といういわばシステムを洗い出し、ひとつずつ紐解いてゆく論著に感じた。人間存在の目は生まれつき脳によって「事実と異なってもその前後と連続する記憶」と事実をすり替えやすい構造を待ち、さらには育った集合によって、どうしてもバイアスがかかってゆく。しかしその錯視こそ、集合体をそれたらしめるものであるとのこと。個人的には、「前世代の戦争責任を後の世代が負う責任はあるのか」の章がとても興味深かった。共同体に属することによって利を得ている以上、その共同体の連続に(良しにしろ悪しきにしろ)寄与してきた過去の責任は構成員に受け継がれるだろう、というのが私の読んだ所感で、これはわかりやすかった。 ただ、その「虚構」によって構成される集合体そのものが、お互いに補完しあってまとまる様子から、霊的なものを「役割」に還元してある意味排除してしまうのは、ごく個人的な感想ではあるが、わかりやすくてももやもやが残る。
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