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10歳の放浪記 講談社文庫
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10歳の放浪記 講談社文庫

上條さなえ【著】

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10歳の放浪記 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2011/05/13
JAN 9784062768757

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商品レビュー

4.2

6件のお客様レビュー

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2024/06/26
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※このレビューにはネタバレを含みます

【ブログで紹介】 童話作家上條さなえさんのエッセイです。 さなえさんは小学校五年の10歳、秋から翌年の秋までの1年間、ホームレスでした。 その頃のことが書かれています。 本書がきっかけでNHKの 「わたしが子どもだったころ」 に出演されました。 亡くなったご両親には、かわいそうという思いや恨みが少しでもあったら 書けないという気持ちがあったが、 感謝とお礼だけの気持ちに変わったため発表できたそうです。 また書くことで救われたい、楽になりたいという気持ちもあったようです。 書くことが癒しになることは  『角川学芸ブックス 童話を書きたい人のための本』 にも説明されています(本の紹介のブログはここ)。 本書で私が読み取った主題は以下です。 さなえさんにとっては違うと思います。 (知り合いのため”さなえさん”と書かせていただきます) ・幼い子供は大人の行動に振り回される。 ・子どもは大人が話すことをちゃんと理解して聞いている。 1.幼い子供は大人の行動に振り回される。 さなえさんは父の事業の失敗から、母、父に連れまわされることになります。 突然、母から伯父のもとに預けられます。 母は明日迎えに来ると言い、毎日バスの時間にバス停で待つさなえさん。 一か月も預けられたままです。 その伯父は資産があるようですが街の人たちから疎まれていました。 伯母はハンディキャップがあり、話すことはできません。 息子さんとも話す機会はあまりありません。 孤独な中、嘘をつかれたことが分かっていながらも、 母に迎えに来て欲しいと願う幼い子の気持ちは、どれほど苦しかったろうと思いました。 母は突然迎えに来て、借りた三畳間に連れて行き姉と三人で暮らし始めます。 貧しいながらも楽しい思いをしました。 そして今度は突然父のもとに預けられ、放浪が始まりました。 日雇いまたは競馬で稼ぐことしかできなくなった父は、娘を連れて木賃宿を転々とします。 日中、居場所がないさなえさんは、映画館に入りこんで映画の世界で過ごすしかありませんでした。 映画館が勉強させてくれる場でした。 一度連れて行ってもらった床屋さんで、 働いていたお姉さんが好意を持ってくれ、さなえさんを泊めてくれました。 思い出して助けてもらおうとすると、お姉さんは床屋を辞めてしまっていました。 競馬場からの帰りに、さなえさんのへその緒が入ったボストンバッグを父が電車に忘れてしまい、 出てこなかったことは私もショックでした。。。 さなえさんがどうにか稼ごうとし、 パチンコ屋でパチンコ玉を拾い、玉を出してもらうサービスを受け、 お金に交換してくれるやくざ。 そのやくざに説教されて、日雇いを再開した父。 床屋のお姉さんもやくざも、さなえさんが倒れてしまわないよう、 絶妙のタイミングで現れたに違いありません。 しかしさらに厳しい世界へ導かれます。 さなえさんのことを考えるようになった父が、教育委員会に相談し、 養護学校に入れられるところまでが本書で書かれています。 その養護学校でいじめを受けることが、  『かなしみの詩─「10歳の放浪記」その後』 に書かれています(本の紹介のブログはここ)。 2.子どもは大人が話すことをちゃんと理解して聞いている。 さなえさんの母は前夫と現在の夫(さなえさんの父)を比べ、 前夫が戦争で死ななかったら、 私の今の(おちぶれた)生活は無かったのに! とさなえさんの前で言います。 母の伯母(上記で出てきた方とは別)も 同じようなことをさなえさんの前で言います。 子どもはちゃんと理解して聞いています。 さなえさんは生まれてきた是非を考えたでしょう。 私も小学校6年生の時、母の叔母夫婦が私の父のことを話しているのを聞きました。 子どもには聞かせたくない話です。 私が理解していないだろうと話したのでしょうが、 子どもは大人が話すことをちゃんと理解して聞いているんです。 私はすでに状況を理解していましたし、 そんなことを子どものそばで話すんだ!と思いました。 さなえさんには住民票が無くて、連れまわされる先々で小学校には通うことができませんでした。 どんなに悲しかったでしょう。 優しい姉だけでなく、 面倒を見ようとする床屋のお姉さん、助けてくれるやくざには 一時心が休まったと思います。 なお本書の他にもエッセイが何冊かあり、読みたいのですが、 どれも絶版になっていています。 本書も書籍は絶版で(電子書籍はあり)、 Amazonで中古を入手したら、初版のとてもきれいな本でした。 ラッキーです。 (2024.9.16) ※2024.6.18amazon(ネットオフ)で古本を注文、6.25到着  2024.7.19読書開始  2024.7.25読了

Posted by ブクログ

2014/10/26

【本の内容】 「お父ちゃん、明日はご飯を食べられる?」―昭和35年、10歳の著者は父と共に東京・池袋でホームレスとして暮らしていた。 健気に生きる少女を支えてくれたのは、貧しくも心優しい人々だった。 40年以上も胸に秘めてきた、つらく悲しい記憶を辿る著者の心の旅。 生きる人...

【本の内容】 「お父ちゃん、明日はご飯を食べられる?」―昭和35年、10歳の著者は父と共に東京・池袋でホームレスとして暮らしていた。 健気に生きる少女を支えてくれたのは、貧しくも心優しい人々だった。 40年以上も胸に秘めてきた、つらく悲しい記憶を辿る著者の心の旅。 生きる人すべてを勇気づける児童作家の自叙伝。 [ 目次 ] 放浪への序章(椎名町;大塚;狭山貯水池;鮫洲;滝野川;高尾山) 放浪の始まり(九十九里村;根津八重垣町;池袋;秋津;房総へ) [ POP ] 芸人なら自分の境遇をネタにできるが、一般にはハードルが高い。 惨めさ、辛さを客観的に語るには、主観(=親)の死を待たなければならないからだ。 著者は1950年生まれ。 小学校教員を経て、児童文学者に。 長年封印してきた記憶を解き放つ自伝だ。 時は昭和35年、舞台は池袋周辺。 戦争未亡人の母は戦後、父と一緒になり、主人公「なこ」を産んだ。 事業に失敗した父は、酔っては高学歴で気位の高い母を殴り、やがて生活は困窮。 なこは日雇いの仕事をする父と簡易宿泊所を転々とする。 子供は学校に行くのが仕事とはよく言ったもので、なこには行く所がない。 お父さんを捜すという名目で映画館に潜り込み、いよいよお金がなくなればパチンコ屋の床から玉を拾い、親切な従業員の操作で現金を稼ぐ。 極道のあんちゃん、床屋のお姉さん、食堂「もうからんや」の店員など、西のじゃりン子チエ周辺には負けるが、関東ローム層にだって人情味の幾ばくかはある。 “人間の価値は学歴で決まる”というリフレインはわびし過ぎるが。 なこが新聞で読むように、昭和35年は17歳の少年が浅沼社会党委員長を刺殺した年。 その山口二矢繋がりで、以後の2号を続けます。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted by ブクログ

2013/08/04
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※このレビューにはネタバレを含みます

著者は児童作家で埼玉県の教育長をされた方との事。父親の借金で家を追われ、10歳の1年間を父親とホームレスとして生活した自伝。昭和30年代の話。

Posted by ブクログ

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