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不惑のフェミニズム 岩波現代文庫 学術251
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2011/05/19 |
JAN | 9784006002510 |
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不惑のフェミニズム
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不惑のフェミニズム
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商品レビュー
4.1
7件のお客様レビュー
フェミニズムがいらなくなる社会とは、おんながおとこなみに強者になる社会ではない。なんどでもくりかえすが、「弱者が弱者のままで尊重される社会」のことだ。 419p 自著解明より タイトルが良い。40年の歴史
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日本のフェミニズムを牽引しつづけてきた著者が、40年間にわたって発表した文章のなかから、「時局発言」を集めている本です。 2000年代以降は、「ジェンダーフリー」を焦点にして燃えあがったバックラッシュの動きに対する著者の戦いの記録になっており、興味深く読みました。著者は、こうし...
日本のフェミニズムを牽引しつづけてきた著者が、40年間にわたって発表した文章のなかから、「時局発言」を集めている本です。 2000年代以降は、「ジェンダーフリー」を焦点にして燃えあがったバックラッシュの動きに対する著者の戦いの記録になっており、興味深く読みました。著者は、こうした動きに対する当初の認識の甘さを反省しつつ、反動に対して一歩先んじて動かなければならないと主張しています。図書館のBL本排除騒動のてんまつについて語られている文章やインタヴュー記事では、ジェンダーバッシングと腐女子バッシングがかさなっていたことなどが指摘されていて、男性の読者としては不幸なめぐりあわせを感じてしまいます。 そのほか、著者自身が創刊にたずさわった『女性学年報』について語っている「編集委員というお仕事」というタイトルの文章では、女性学という学問の形成過程の中心にいた著者の学問論のようなものが示されていて、とりわけおもしろく読みました。
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最初は借りて読んでいたがあまりにマーキングしたい重要な箇所が多すぎたので、買って読むことにした。題名は良いタイトルだと感心していたが、大沢真理が別件で書いた解説のタイトルから借りたらしい。上野千鶴子ほどの人でもそうやって人から借りたりするのだ。というか、それが女性の連帯のあり方で...
最初は借りて読んでいたがあまりにマーキングしたい重要な箇所が多すぎたので、買って読むことにした。題名は良いタイトルだと感心していたが、大沢真理が別件で書いた解説のタイトルから借りたらしい。上野千鶴子ほどの人でもそうやって人から借りたりするのだ。というか、それが女性の連帯のあり方でもあるのかもしれない。 「時局発言」が収められたものなので読みやすいだろうと思っていたが、約30年間という時間のせいか、上野千鶴子の歩んできたパイオニア性がそうさせるのか、非常に読み応えがあり、難しくはないが読了までには思ったより時間がかかった。 どれを読んでも鮮やかで、新たに学ぶこともあるし、改めての認識でも味わい深いものがある。多くの女性の途方もない努力の上に、今日の女性の状況があることが伝わってくる。 しかし、なんだかんだ言ってこのように発言して戦ってこれたのは、裕福な家庭に生まれ、父親に愛され、兄弟から学び、才能があって、というバックグラウンドあってのことで、生活のために働くということをしなくて良いという状況のなせるわざだ。上野千鶴子はそれを自覚してそのように書いてもいるだけマシだが。 「ほんとは、あなたとわたしの間柄で、そのあいだがらがラクになりたいのに、そのための道のりが長すぎる」わたしがフェミニズムを学ぶ動機もここにある。生活のこともやりくりしながらの身では、今生で届くような気がしないが。
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