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日本脱出記
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大杉栄(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 鍬谷書店
発売年月日 2011/04/01
JAN 9784990558703

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商品レビュー

3.3

7件のお客様レビュー

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2019/03/21

最近、アナーキズムがプチ流行のようですが、100年前の筋金入りのアナキスト大杉栄のフランス旅行記です。1922年から1923年にかけての旅(もちろん偽造パスポートの密出国)です。ということは、彼が殺される直前の記録、著述です。大杉栄自身が観察したこととその感想が大部分ですが、当時...

最近、アナーキズムがプチ流行のようですが、100年前の筋金入りのアナキスト大杉栄のフランス旅行記です。1922年から1923年にかけての旅(もちろん偽造パスポートの密出国)です。ということは、彼が殺される直前の記録、著述です。大杉栄自身が観察したこととその感想が大部分ですが、当時の日本、東アジア、フランスなどの社会状況を知るのに大いに参考になります。

Posted by ブクログ

2016/02/17

たまたま図書館で目についた、大杉栄という名前。 大杉栄も、幸徳秋水も名前は知っているが、なにしろアナーキストとボルシェビキの違いすらきちんと理解していないので、この取っつきやすそうな本を読んだら何かわかるかなと思い、読んでみた。 本書は、旅行記だった。 もちろん当時の大杉栄は、...

たまたま図書館で目についた、大杉栄という名前。 大杉栄も、幸徳秋水も名前は知っているが、なにしろアナーキストとボルシェビキの違いすらきちんと理解していないので、この取っつきやすそうな本を読んだら何かわかるかなと思い、読んでみた。 本書は、旅行記だった。 もちろん当時の大杉栄は、既に国際的に活躍する無政府主義者であり、日本の官憲からは付け狙われている。 だから、金策にでかけるときでさえ、張り込む警察をまいてでかけなければならない。 外国に出かけるのだって、身分を隠し密出国し、身分を偽って密入国しないと、船を降りたらそのままUターンで強制送還となりかねない。 そんな大杉栄が、上海にでかけたり、パリの国際無政府主義大会にでかけたときの、こまごました出来事が、軽快に生き生きと綴られていた。 彼が外国で様々な国の活動家と出会う場面を読みつつ、昔読んだチボー家の人々を思い出した。 社会主義革命、労働運動が盛んになった時代、高い知性をもってそれらの活動に取り組んだ人たちにとっては、世界はとても小さなものであったのかもしれない。 いや、大きな世界であっても、そこで連帯する力とが大きな梃子の力をもって世界を動かすことができたかもしれない時代だったのかも。 また、そのように世界を股にかけて活躍できる世界だったからこそ、日本の軍部が諜報戦をしかけ、ロシア革命を成功に導いだという話にもつながっていくのだろう。 本書を、思想を学ぶ書として読むのは外れていると思うが、紀行文としては非常に興味深い。 そういえば、図書館でも、紀行文の棚に置かれていたのだった。さすが図書館員の方は、ちゃんと中身を理解しておられる。 余談だが、本書の中に共産党が陰険で油断ならないといったような印象が出てくる。昔から、本質的には変わっていないのかな...

Posted by ブクログ

2015/06/15

読み終えて、結局この方の思想が わかったとは思えない。 でも、あの時代に生きた方々のイメージとは かけはなれたテンポで生きた方には違いない。

Posted by ブクログ

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