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B.A.D.(5) 繭墨は猫の狂言を笑う ファミ通文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | エンターブレイン/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2011/04/30 |
JAN | 9784047272231 |
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商品レビュー
3.9
9件のお客様レビュー
あさとを殺さないままに異界へ置き去った事でこの巻にて小田桐が意識するは罪の意識かな 多くの悲劇を生み出したあさとを殺すべきだったのではないか?異界にあさとを置き去りにしたのは酷い行為だったのではないか? 矛盾するようでいて解決を見ない小田桐の悩みはこの巻に充満している だからか...
あさとを殺さないままに異界へ置き去った事でこの巻にて小田桐が意識するは罪の意識かな 多くの悲劇を生み出したあさとを殺すべきだったのではないか?異界にあさとを置き去りにしたのは酷い行為だったのではないか? 矛盾するようでいて解決を見ない小田桐の悩みはこの巻に充満している だからか、登場した人物達も罪の意識を備えているね 小田桐が閉じられた学園で最初に向き合った事件も罪の意識が肥大化したような事件だったし、戻ってきた綾が求めたのも罪に応じて罰される事だった 小田桐は少女達の事件で何も出来なかった。綾に対して何もしないと宣言した 特に綾への台詞から小田桐は自身を断罪人にするつもりはないとの意識が読み取れるし、むしろ彼は他人よりも自分を許さない点を重視していると判る。その在り様は既にあさとに対して行った行為との矛盾が見られるけれど、この時点では小田桐に対して決定打とならない それは小田桐が何だかんだ言ってあさとから眼を逸らしているからだろうね そう考えると狐を意識させるかのような模倣事件を引き起こしたゆうりは小田桐の罪悪感を刺激するには最良で最悪な人物 彼女の振る舞いは非常に舞台的では有るけれど、悪趣味の極地として舞台的となったあさととの違いを強く感じてしまう。ゆうりはあくまでも舞台的にする、というよりもあさとの模倣を目的としているのだから だからゆうりが起こすゲームは悪趣味なだけで小田桐やあざかに何をさせたいといった狙いも存在しない それはゆうりがあざかや小田桐への憎しみや執着によって事件を起こしているのではなく、ひたすら自分の為に事件を起こしているからだね 自分を化け物と証明する為にあさとを異界から産み落とす。それは途轍もなく自分勝手な願い 罪であり化け物が産まれかねないゆうりの願いを潰すのは当然の始末。けれど、ここで小田桐が異界に向かう事になるのは彼にとってもこの事態が罪として機能しているからだね 小田桐が前巻にてあさとを殺していればゆうりが少女達を怪異に巻き込む事はなかった。ゆうりが化け物を産み落とすなんて事はなかった だから小田桐が自らの意志で異界に潜り込んだのは責務であり罪滅ぼしの為 そのような腰が引けた理由しか持たないから、異界で見せたゆうりの姿が小田桐の意志を揺らがせてしまうわけだ 親や家系が仕出かした罪によって化け物に成らざるを得なかったゆうりの姿は確かに小田桐が言うように哀れなものかも知れない。そしてゆうりが哀れであるならば、同様にあさとも哀れと成り得る。他者の振る舞いによって哀れとなるのはもしかしたら被害者と形容できるものかもしれない その上でゆうりが罪罰や被害・加害とは別の尺度の価値観をあさとに示したなら、普通の価値観に殉じようとする小田桐は抗う術を持たない。あさとが抱く救済への希求を感じ取らずに居られない 後悔の果てに小田桐が選んだ道はありとあらゆる者にとって理解も共感も難しいもの。というより小田桐自身が納得できていない。けれど、彼が彼である時点であの道以外を選べない 自分の人生を滅茶苦茶にし、守りたいと思った者を眼の前で死なせ、何十何百人もの死に関わっている。あさとは誰がどう見たって許されざる人物でありゆうりの肚から化け物が産まれようとしている現状では殺す以外正常な判断が存在しない対象 それでも小田桐は自分の為にあさとを助ける道を選んだ。それは彼なりの罪との向き合い方であり、罰の受け方なのかもしれない 「憎い人間を、殺せなくて何が悪い」という台詞は小田桐以外が決して発せられないものだと思えたよ
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あさとを異界に置き去りにして小田桐は安息を手に入れた。しかし、繭墨のそばにいる以上怪異から離れることは出来ない。繭墨霊能探偵社に来た依頼は麗泉女学園内で自殺した生徒の原因の調査だった。 「誰かが望みさえしなければ誰も死なない」神宮ゆうりの言葉が今回のB.A.Dのキーワードだと思う...
あさとを異界に置き去りにして小田桐は安息を手に入れた。しかし、繭墨のそばにいる以上怪異から離れることは出来ない。繭墨霊能探偵社に来た依頼は麗泉女学園内で自殺した生徒の原因の調査だった。 「誰かが望みさえしなければ誰も死なない」神宮ゆうりの言葉が今回のB.A.Dのキーワードだと思う。基本的にこの作品は人の暗い部分を思い知る。人はこんなに自分が可愛くて、大変で、可哀想で、特別なんだと感じる。自分のためなら、人を陥れる可能性がある。しかし、それだけで終わらないのが小田桐の存在だ。巻き込まれ体質で、人を救うために画策し、自分が傷つくことに怯えながらも自分を犠牲にする彼は人の良心を具現化している。それが、読了後の後味の悪さを感じさせない要素だと思った。
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俗世から隔離された学園からの依頼で赴けば 妙な花と、猫仮面の妙な少女。 相変わらずというべきか、加速してるというべきか 描写が怖いというか、想像しやす過ぎるというか。 結局誰が弱く、誰が強いのか。 女性はいざとなれば動じなくなる、と言いますが これはそれを超えまくっている気がし...
俗世から隔離された学園からの依頼で赴けば 妙な花と、猫仮面の妙な少女。 相変わらずというべきか、加速してるというべきか 描写が怖いというか、想像しやす過ぎるというか。 結局誰が弱く、誰が強いのか。 女性はいざとなれば動じなくなる、と言いますが これはそれを超えまくっている気がします。 強い、というよりも、冷静になっている、というべき? なんだかこう…淡々としている気も。 明確なルールがない故の混乱と あれから存在し続けた罪悪感。 性格を考えれば納得、な感情ですが、正直なところ おいてきて忘れても大丈夫な人物です。 話としては、そこで終わってしまう思考ですがw ストーリーと関係なく気になるのは チョコ味際立つビーフシチュー。 どんなものなのでしょう??
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