患者・家族と医療者のための乳がん診療マニュアル

臨床研究情報センター

• 販売会社／発売会社: 日経BPマーケティング
• 発売年月日: 2011/04/22
• JAN: 9784931400597

商品レビュー

2020/02/01

１．乳がんの治療
乳がんの発生リスクに影響を及ぼす要因は年齢・病歴など
・遺伝要因もある

生検の方法は切開・針×大・小の四種類
・摘出生検：しこりの組織全体を摘出
・切開生検：しこりの組織の一部を採取
・コア生検：太い針を用いて組織を採取
・穿刺吸引生検：細い針を用いて組織や体液を採取、FNA生検

ホルモン療法の可否はエストロゲン・プロゲステロン受容体検査で確認
・各ホルモンによりがんの増殖に変化が起きるか確認

体内でのがんの広がり方は三種類
・組織を介する；周辺の正常組織へ浸潤
・リンパ系を介する：がんがリンパ系へ浸潤後、リンパ管経由で他部位へ移動
・血液を介する：がんが静脈や毛細血管へ浸潤後、血液を介して他部位へ移動
・リンパ系や血液を介するものは転移と呼ぶ

乳がんの病期は、浸潤性の有無・腫瘍の大きさ・転移の有無で決まる
・0期：非浸潤性、組織内に異常細胞。乳管がん（DCIS)と小葉がん（LCIS）がある
・Ⅰ期：2cm以下の腫瘍で、がんが形成
・ⅡA期：以下いずれかの条件
　- 乳房内に腫瘍は認められないが、腋窩リンパ節にがんが認められる
　- 腫瘍が2cm以下で、腋窩リンパ節にも転移
　- 腫瘍が2cm以上5cm以下で、腋窩リンパ節への転移なし
・ⅡB期：以下いずれかの条件
　- 腫瘍が2cm以上5cmで、腋窩リンパ節にも転移
　- 腫瘍が5cm以上で、腋窩リンパ節への転移なし
・ⅢA期：互いに癒着しあった複数の腋窩リンパ節もしくは周囲の組織に癒着した腋窩リンパ節にがんが認められる
・ⅢB期：胸壁および/または乳房の皮膚まで広がっている（炎症性乳がん）
・ⅢC期：鎖骨より上方または下方のリンパ節に転移
　- 鎖骨より上方のリンパ節に転移している場合は手術不能
・Ⅳ期：体の他の臓器に転移

２．男性乳がの治療

３．乳がんの治療と妊娠

４．乳がんの予防

５．乳がんのスクリーニング