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罪火大戦ジャン・ゴーレ(1) ハヤカワSFシリーズJコレクション
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罪火大戦ジャン・ゴーレ(1) ハヤカワSFシリーズJコレクション

田中啓文【著】

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罪火大戦ジャン・ゴーレ(1) ハヤカワSFシリーズJコレクション

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2011/04/22
JAN 9784152092076

罪火大戦ジャン・ゴーレ(1)

¥220

商品レビュー

4.5

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2016/02/04

 22世紀末、過去の人間たちが次々に生き返り始めた。最後の審判だ。しかし神の審判が下る前に、六百億人の人口になってしまった地球は大変なことになった。幸いこの復活に先立って、人類は2つの発明を成し遂げた。ひとつは魂を肉体から取り出して他の肉体に移し替える技術である。税金を払えないも...

 22世紀末、過去の人間たちが次々に生き返り始めた。最後の審判だ。しかし神の審判が下る前に、六百億人の人口になってしまった地球は大変なことになった。幸いこの復活に先立って、人類は2つの発明を成し遂げた。ひとつは魂を肉体から取り出して他の肉体に移し替える技術である。税金を払えないものは肉体から取り出されて他人の肉体に間借りすることで何とかこの人工爆発に耐えることになった。  たぶん、この話の主人公と思われなくもない桃屋ピンクは、12歳の〈自由人〉だったが、〈自由人狩り〉に捕まって、額田王の体に間借りして2年。4人で一つの肉体を共有しているのであるが、4人で合議して体を動かすのではなく、6時間毎、交替で人格が発現するのである。そして出入り口のない〈集合住宅〉で無為な生活を続けている。ピンクはそこから逃げだそうとするのだが、逃げ道は当然、お下の方しかない。しかも殺人の嫌疑もかけられ、警察から逃れようとピンクの逃げ込んだ先は宇宙軍。  人口爆発の対策のもうひとつは宇宙進出。宇宙を亜空間飛行で移動する巨大な甲殻類のような宇宙生物ジャン・ゴーレが発見され、その死骸を宇宙船に仕立てて、亜空間飛行が実現されたのが、もうひとつの技術革新である。ところが、宇宙進出により、幾多の異星人との戦争が勃発。その後ろに徹底的に人類を嫌い、しかもコミュニケーション困難なエゾゲバロ・ログロ人なるナメクジのような宇宙人がいることがわかる。  ピンクは男性兵士の体に間借りすることになり、兵士の訓練を始めるが、戦局は悪化、訓練もほとんどなされぬまま、前線の惑星〈ジュエル〉に送られる。そこは聖書に書かれたエデンだと噂されていた……  各章タイトルは「復活の日」「宇宙の戦士」「宇宙兵ブルース」などとSFの名作で、その一部がエピグラムになり、オマージュが捧げられているが、内容はスラップスティック。ひどい地口で最後を決めたり、こんなオヤジギャグが受けるのかちょっと心配になる。でも、ど根性ガエルの登場はちゃんとあとのプロットの伏線となっていたり、ただの馬鹿話ではない、ということもできなくもない。ふざけた名前の登場人物と、一休宗純やイエス・キリストなどの復活した人物が相乱れ、最終章のタイトルは「南総里見八犬伝」(これもSFの古典か)。八つの玉が宇宙に飛び散って、八人の戦士を集めろという、これはこの1冊がプロローグだったのではないかという引き。  帯にあるように「日本SF史上、最大の大風呂敷(畳める保証はごさいません。あしからず。)」を広げたというものなのだ。  私が特に気に入ったのは、バカボン・パパの口調で喋るイエス・キリストなのだ。イエスはただの予言者だったのだということがわかっているなのだ。しかしなのだ。いまだに「神の子」として人気が高いなのだ。宇宙軍の要請で手品をして兵士を慰問しているのだが、どんどん巻き込まれていくなのだ。第2巻にも登場して欲しいなのだ。

Posted by ブクログ

2011/05/08

それでは皆さんご一緒に「♪つ・み・ひ・せんたい じゃん・ご~れ~♪」 魔法少女物に化けたダークファンタジー(といっていいのかな)が大人気でしたが、これもいろいろな物に化けたワイドスクリーンバロックです。 ただ田中啓文の得意分野に思いっきり化けてますので、何度「やめろ阿呆 (゚...

それでは皆さんご一緒に「♪つ・み・ひ・せんたい じゃん・ご~れ~♪」 魔法少女物に化けたダークファンタジー(といっていいのかな)が大人気でしたが、これもいろいろな物に化けたワイドスクリーンバロックです。 ただ田中啓文の得意分野に思いっきり化けてますので、何度「やめろ阿呆 (゚∀゚)」と読みながら呟いたか……。 ところで、この大風呂敷畳むのでしょうか? なんとなく、「切り刻んで、空に撒いて、わーきれいだな!」となるような気がするんですが……そして「実は切れてません」と口から風呂敷を出す手品師、もしくはペテン師、それが田中啓文で進んで騙されるのが読者 \(゚∀゚)/ ただし、最後に「やはり風呂敷は飲むもんじゃない」とゲロゲロするのが田中啓文 アッヒャッヒャ!ヽ(゚∀゚)ノアッヒャッヒャ!

Posted by ブクログ

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