![新書で名著をモノにする『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 光文社新書](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001654/0016545935LL.jpg)
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新書で名著をモノにする『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 光文社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2011/04/14 |
JAN | 9784334036201 |
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新書で名著をモノにする『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
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商品レビュー
3.3
13件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
マックス・ウェーバーの書を、その時代などの背景から解説している。なぜプロテスタントが資本主義の精神を持ち合わせていたか(救済されているという確信を持つため)については面白かった。 ニーチェとの共通点にも触れられており、個人的に嬉しかった。 前半は面白く読めたが、後半は難しく理解を諦めた箇所が多々あり、機会があれば再チャレンジしたい。
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欧米人の基盤というか本質を為す環境の理解が深まる。キリスト教、ユダヤ人という存在の大きさを改めてわかった。 西洋思想、西洋史はなんとも理解しずらいとずっと思っていた。明らかに根幹が異なっており、表面的なことを教わっても本質が見えてくることは無かった。本書ではその点に資本主義、キリ...
欧米人の基盤というか本質を為す環境の理解が深まる。キリスト教、ユダヤ人という存在の大きさを改めてわかった。 西洋思想、西洋史はなんとも理解しずらいとずっと思っていた。明らかに根幹が異なっており、表面的なことを教わっても本質が見えてくることは無かった。本書ではその点に資本主義、キリスト教、哲学の面から切り込んでいる。 特に欧米では、過去を批判し、言い換えることで歴史は進んできたが、結局は根っこは変わっていない。明らかに見た目も違う多様性を持った人達が集まる欧米では、集団の形成や離散は頻繁に起こる。その際にその理由を宗教や哲学に求めているようにも見える。 こらまでは、その切り口についての知識がなく漫然としか理解していなかったが、欧米と日本の違いを理解するためのひとつの視座として理解した。
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「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」の解説というスタンスで出版されているが、内容は濃い。 「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を分解するにあたって、プロテスタントに関する歴史解釈が非常に興味深かった。 少々長いが、以下は引用。 「ローマ・カトリック教会の伝...
「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」の解説というスタンスで出版されているが、内容は濃い。 「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を分解するにあたって、プロテスタントに関する歴史解釈が非常に興味深かった。 少々長いが、以下は引用。 「ローマ・カトリック教会の伝統を打破する宗教改革の試みはルターに始まって、カルヴァンや禁欲諸教派の「宗教」によって徹底されて、これはやがて宗教・教会だけではなく政治体制そのものの変革に結実する。 イギリスのピューリタン革命から名誉革命、フランスの大革命はその実現であったという理解はわれわれヨーロッパ史・世界史の常識的な理解とも対応します。 これに北アメリカに渡ったピューリタンによる民主主義の実検、そして北アメリカの独立革命がひるがえってフランス革命に影響を与え、このフランス革命がヨーロッパさらにはラテン・アメリカ諸国へと波及する「環大西洋革命」へとつながる観点を入れたとしてもウェバーの見方はこれとさほど大きな齟齬無く適合することになります」 今日われわれが自明のものとしている近代世界の成果である、自由や平等、あるいは民主主義をはじめとする理念やそれに基づくさまざまの政治制度や文化的事物は(もちろん古代ギリシャ・ローマの遺産や様々な要素ですが)その多くはキリスト教、とりわけプロテスタンティズムに起源をもっている 以上が、マックスウェバー・ニーチェ・カールシュミットらが一致しているプロティスタンティズムに関する価値評価である。 では、プロテスタンティズムとは何か?それを端的に表しているのが 「ユダヤの神観念を再興することによって、呪術(カトリックにおける秘蹟)の復活に終止符を打った」ということである。 つまりプロテスタンティズムはカルヴィニズムに代表される禁欲的プロテスタンティズムは「世界の魔術からの開放」という古代ユダヤ教に始まる宗教史的過程の終着点として位置づけられる。 「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」の改訂時に大幅な加筆がなされたのが「世界の魔術からの開放」であるため、Mウェバーの重要な論点のひとつと考えられるのである。 ニーチェの「ツラトゥストラ」との対応もよく言われるようですが、 「かなしいかな。やがてその時は来るだろう、人間がもはやどんな星も生み出さなくなる時が。ななしいかな。もっとも軽蔑すべき人間の時代が来るだろう、もはや自分自身を軽蔑することのできない人間の時代が来るだろう」 ニーチェの言葉を自著の「自分たちこそが人類最高の段階に達したと自惚れる末人」に対応させているということから、ルサンチマンに見られる心の疚しさを、カトリックにおける「罪の感情」に対比させつつ、それらとの対決の糸口を「世界の魔術からの開放」に求めたのではないか?というのがこの本の主題となっている。 「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」というと、プロテスタントの歴史や考え方を解説している部分に重きを置いているように錯覚する方も多いと思うが、 ここではきちんと宗教的態度や、倫理的精神的態度こそが本旨といえます。 最後にルター派とカルヴァン派、それぞれの神の寵恩に対する考え方の違いをうまく整理してあったので、抜粋しておく。 ルター派 神の寵恩は、神の力強い働きに対する信頼と、それによる罪の感情の苦悩からの開放であって、人間の側の能動的な意思や信仰に基づく善行や功徳は何らかの意味を持たない。 カルバン派 人間の救済はあくまでも「神の栄光」のためである。神は自分の栄光を示すために世界の救済の計画をあらかじめ立てられた。人間のために神が存在するのではなく神のために人間が存在する。信徒はひたすら神からの救いを受動的に求めるのではなく、「神の栄光」のために神の僕となって働かねばならない。
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