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国際政治研究の先端(8)
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国際政治研究の先端(8)

日本国際政治学会【編】

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国際政治研究の先端(8)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本国際政治学会/有斐閣
発売年月日 2011/02/01
JAN 9784641299290

国際政治研究の先端(8)

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2011/12/04

安全保障、外交に関する国家政策の基本部署には三種類ある。国家安全保障概念、軍事ドクトリン、外交概念。 中央政府を武力的な手段で脅かすような反政府勢力が国境内に存在するような国家、つまり国内政治におけるレジームセキュリティ(政権の安全保障)が不安定な国家の国際関係はどのような特徴...

安全保障、外交に関する国家政策の基本部署には三種類ある。国家安全保障概念、軍事ドクトリン、外交概念。 中央政府を武力的な手段で脅かすような反政府勢力が国境内に存在するような国家、つまり国内政治におけるレジームセキュリティ(政権の安全保障)が不安定な国家の国際関係はどのような特徴があるのか。 レジーム・セキュリティとは統治エリートの支配を脅かす暴力的な挑戦が存在しない状態を指す。具体的には内戦、クーデタ0、革命などであり、選挙など制度が予定する平和的あるいは合憲の政権交代は脅威の対象に含まれない。 レジーム・セキュリティが不安定な国家は弱い国家と概念化される。

Posted by ブクログ

2011/05/13

 日本国際政治学会の機関誌で、年に一度の独立論文特集号(国際政治研究の先端8)。今回も50件以上の投稿があり、熾烈な競争と厳しい査読を通り抜けた論文が掲載されている。  読了した論文は、旧ソ連関係の「プーチン以後のロシアにおける政軍関係」(小泉氏)と「旧ソ連諸国の国際関係」(笹...

 日本国際政治学会の機関誌で、年に一度の独立論文特集号(国際政治研究の先端8)。今回も50件以上の投稿があり、熾烈な競争と厳しい査読を通り抜けた論文が掲載されている。  読了した論文は、旧ソ連関係の「プーチン以後のロシアにおける政軍関係」(小泉氏)と「旧ソ連諸国の国際関係」(笹岡氏)。  小泉氏の論文は、ロシアの政治や軍事に関心があれば、面白い内容だと思う。ロシアの政軍関係がいかに変化してきたのか、文民サイドの改革の試みと軍民サイドのこれへのレスポンス、そうしたやりとりの中で現状があるというのを事実発掘を通してわかりやすくまとめてある。ただ、おそらく『国際政治』の一般読者(ロシア屋さんではない研究者)からすると、一読して先行研究の整理とその課題、さらにその上での本稿のオリジナリティや意義が必ずしも前面に出ているようには思えない点で、評価が低くなる可能性のあるかもしれない論文だという印象を受けた。これは技術的な問題だが。  笹岡氏の論文は、旧ソ連地域の国際関係を規定付けているもの、具体的には親露と反露にわかつものは何なのか、統計分析を通して地域的な国際関係の動態を明らかにしようとする試みであった。これもこれで結果を見ると、「なるほど〜」と面白い部分があったし、先行研究の課題を意識し、また本稿の特徴を繰り返し挙げているので、この雑誌の一般読者には受けが良いように思う。ただ、逆にロシア研究関係者が疑問に思う点も多く、例えば作業仮説4でロシアと周辺大国の関係を考える際に、説明もなく周辺大国としてドイツを選んでいる点には疑問がつく(バルトや旧ソ連西部のウクライナ、モルドヴァに目を向ける際は、欧州の大国に注目する理由は理解に難くないが、それでもなぜドイツなのかの説明は必要だし=欧州で最も親露的な大国とドイツは言われているので、中央アジアやコーカサスに目を向ける際は、アメリカが重要になってくる)。  それからそもそもの話として、筆者も述べているように、親露と反露というグルーピングの中身が多くの場合、先行研究では問題になっているのであって、この分類や定義についてはもう少し慎重に丁寧に議論すべきではないかと思う。また筆者本人が自覚しているように、バルト3国を分析に入れるとどうも旧ソ連空間の理解にバイアスが加わるような気がしてならない。かといってグルジアが脱退したので、CIS空間とも言えないし、ここは悩むところであるし、筆者自身の問題意識がやはりバルトを含むという事であれば、バルトがもはや旧ソ連空間で同列に語れない状況にありつつあるので、変数や分析上の工夫が必要になるように思う。しかし、先行研究の中で個別バラバラに親露だ反露だと主張されている旧ソ連空間の国際関係を統計分析を通して、そうした状況を規定付けていると思われる要因を明示するという意味では本稿の意義はあると思う。

Posted by ブクログ

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