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世界を変えた発明と特許 ちくま新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2011/04/07 |
JAN | 9784480066053 |
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世界を変えた発明と特許
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世界を変えた発明と特許
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商品レビュー
4.2
11件のお客様レビュー
ワットの蒸気機関は、ニューコメン機関の効率を大幅に上げたもの。ワットは、特許を使用許諾せず、提訴をつづけた。 エジソンゼネラルエレクトリック社がGEになった。エジソンが直流にこだわったため、GEいはエジソンはいなかった。交流は、市中で電圧を変えられるから、高圧で送り出すことがで...
ワットの蒸気機関は、ニューコメン機関の効率を大幅に上げたもの。ワットは、特許を使用許諾せず、提訴をつづけた。 エジソンゼネラルエレクトリック社がGEになった。エジソンが直流にこだわったため、GEいはエジソンはいなかった。交流は、市中で電圧を変えられるから、高圧で送り出すことができて、電力損失に耐えられる。イノベーションのジレンマに引っかかった。 GEも吐く鉄等にこだわって蛍光灯を無視した。後発のシルバニア社に市場を奪われた。 ライト兄弟の特許は、期待が傾いたときに翼を捻じって元に戻す方法である。ライト兄弟とカーティスに特許訴訟があった。戦争のために、すべての特許をプールする仕組みを作った。パテントプール。 強制実施許諾制度で、国が実施権を設定する。 フレミングの二極管の発明はエジソン効果の二極管の用途発明。用途発明は医薬の発明に多い。電気などの分野では少ない。 戦争のために、RCA社に譲渡された。 特許権は独占禁止法の範囲外。しかし利用するやり方が不適切だと独禁法違反になる。 パテントプールも利用条件も同じ。 最初に提出した図面がすべて。あとで修正できない。 豊田佐吉は、豊田職機に特許料8万円で売った。自動織機を作るため、まず綿紡績事業を起こした。これが時流に乗って大成功した。息子の喜一郎が作った自動織機をイギリスプラット社に許諾した10万ポンドがトヨタ自動車の礎になった。 技術と科学は似ているようで違う。科学者は論文で発表しないと仕事にならない。特許は、発表より前に特許申請する。 レントゲン博士は、レントゲンを特許申請しなかった。 インスリンは、トロント大学に説得されて特許申請し、その収入がその後のトロント大学の研究費になった。 研究ノートは開発者研究者の命。ルーズリーフは避ける。
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[ 内容 ] 発明家はただ発明をすればよいのではない。 いかに特許を申請するかが勝負なのだ。 世界を変えた大発明の裏には、特許をめぐる発明家同士の激しい攻防があった。 ワットは蒸気機関で強すぎる特許を取得したため同業者から執拗に抗議され、ライト兄弟は自分たちの飛行機の基本特許が盗まれたとして泥沼の訴訟を繰り広げた。 特許制度は、いかに彼らの利害を調整し、審査や訴訟の仕組みを整備してきたのか。 その歴史的経緯を解説しつつ、発明家たちの特許をめぐる苦闘の足跡をたどる。 [ 目次 ] 第1章 ワットの功罪―強すぎた蒸気機関特許 第2章 エジソンの栄光と挫折―電力システムの発想 第3章 ライト兄弟vs.カーティス―飛行機に基本特許はあるのか 第4章 マルコーニの世界戦略―無線と国家安全保障 第5章 天才ショックレーの衝撃―トランジスタ発明の栄誉は誰に? 第6章 キルビーvs.ノイス―日本企業を苦しめた半導体特許 第7章 豊田佐吉・喜一郎の特許戦略―自動織機から自動車産業へ 第8章 レントゲンはなぜ特許を取らなかったか―特許にならなかった大発明 エピローグ 強い特許を取るための戦略とは? [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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特許庁に長く勤めた著者が、特許についての歴史的なエピソードを紹介し、特許制度の問題点や当事者同士の争いを解決するためにいかに整備されてきたかを解説している。アメリカ商務省ビルの入口にあるプレートには、リンカーンの言葉として「特許は天才の火に利益という油を注いだ」と記されているそう...
特許庁に長く勤めた著者が、特許についての歴史的なエピソードを紹介し、特許制度の問題点や当事者同士の争いを解決するためにいかに整備されてきたかを解説している。アメリカ商務省ビルの入口にあるプレートには、リンカーンの言葉として「特許は天才の火に利益という油を注いだ」と記されているそうだが、基本特許は巨万の富を生む可能性があるだけに、特許を巡る発明家同士の激しい攻防が生々しい。 8章からなり、ワットの蒸気機関、エジソンの白熱電灯、飛行機の基本特許、マルコーニの無線技術、トランジスタの発明、半導体の集積回路、豊田家の特許戦略、特許にならなかったX線やインスリンの大発明について。著者は技術的にも明るいので、それぞれの発明についての解説が分かりやすく、特許に関する記述と合わせて、ためになる書だった。
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