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われにやさしき人多かりき わたしの文学人生
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われにやさしき人多かりき わたしの文学人生

田辺聖子【著】

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われにやさしき人多かりき わたしの文学人生

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2011/03/25
JAN 9784087753998

われにやさしき人多かりき

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2011/09/18

タイトルがいいなあ。これはおそらく全集の月報として書かれたものをまとめたものだろう。田辺サンファンの私は、ゆっくりゆっくり読んで心から楽しんだ。 全集に収録された作品について、それぞれ、それが書かれた前後の状況や、作者としての思い入れが語られている。そのほとんどを自分が読んでい...

タイトルがいいなあ。これはおそらく全集の月報として書かれたものをまとめたものだろう。田辺サンファンの私は、ゆっくりゆっくり読んで心から楽しんだ。 全集に収録された作品について、それぞれ、それが書かれた前後の状況や、作者としての思い入れが語られている。そのほとんどを自分が読んでいることにちょっと驚いた。思えば長いことずーっと読んできたものだ。 いつも思うのだが、他の方の文章ではちょっとお目にかかれない慕わしい言葉がたくさん出てきて、そこがとても好きだ。また、幼い頃の大家族の暮らしぶりをふりかえって書かれたものを、私は何遍読んでも飽きるということがない。女性達の苦労の多さは言い尽くせないにしろ、そこに流れるたしかな慈愛に満ちた空気に、やるせなく懐かしい気持ちでいっぱいになる。 夫となったカモカのおっちゃんの身内について語られる言葉も、じんわり温かくてとてもいい。島唄を歌う舅、幼い女の子たちの可愛さ…じーんとする。 たくさん読んできた中で、今思いつく私のお気に入りは…「夜明けのさよなら」「千すじの黒髪」「浜辺先生町を行く」「文車日記」「田辺写真館が見た”昭和”」「カモカシリーズ」…あたりかなあ。

Posted by ブクログ

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