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リラを揺らす風
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 実業之日本社 |
発売年月日 | 2011/03/18 |
JAN | 9784408535869 |
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リラを揺らす風
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商品レビュー
2.2
15件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
悲しくなるほど、幼稚なふたり。 なんて短絡的。それを止める大人は近くにいなかったのか。 家族に愛されず育った、21歳の香田はるかと20歳の坂本光代。はるちゃん、みっちゃん、と呼び合い、錯覚するところもあったが、本名の通り、ふたりとも女の子。 光代は、小さな頃から、男の子になりたかった、実際は女の子。それが元で、両親は離婚。祖父母のもとで育てられる。 はるかは、ちょっと考えることが苦手というか、できない女の子。いつも男に便利に使われ捨てられる。 何度も、みっちゃんのところに戻ってきてしまう。 たかられるだけと、わかっていても、戻ってしまう。 そして、みっちゃんにねだられ、600万の新車をはるちゃん名義で購入、ローンまで組む。すぐに金銭的に破綻、そして子どもを誘拐して、お金をもらおう、という考え方が破綻していることに誰でも気づくことを、実際に実行してしまう。 でもこの話を谷村志穂が書くと、こんなにも素晴らしい作品になる。他の作家では、このような、読後感は得られない。 谷村志穂だからこそ、幼稚も透明感になり、考えが足らないことも若さゆえ、になる。 大好きな作家さんで、全て読んでいると思っていたのに、知らない本が図書館の棚にあった。 いい本です。
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「言う」ときちんと発音できないはると、心は男性のみっちゃん、二人は小学校からの同級生。それぞれに親から受けた傷を引き摺るかのように、不健康な生き方を歩むさまが、やるせない。 淡々とした表現は、静かに、悲しさを表現している。デリケートな行為やキャバレーやアダルトビデオなど強烈な印象...
「言う」ときちんと発音できないはると、心は男性のみっちゃん、二人は小学校からの同級生。それぞれに親から受けた傷を引き摺るかのように、不健康な生き方を歩むさまが、やるせない。 淡々とした表現は、静かに、悲しさを表現している。デリケートな行為やキャバレーやアダルトビデオなど強烈な印象が残った。小学生のあの日見た風に揺れるリラの花が大人になって時折みせる現実の中で表現されているが、そこは、私の中では解釈仕切れない部分があり、難しかった。
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主人公がもう1人の主人公の紐のような存在で、傷つけたり傷つけられたりしながら坂道を転がるように堕落していく。これにジェンダーというシチュエーションは必要なのかな? もっと、男の心を持ちながら女性器を持つ苦しみや生きづらさを深く切り込んだら小説に深みが出そう。
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