甘い記憶 新潮文庫

新潮社【編】

• 販売会社／発売会社: 新潮社
• 発売年月日: 2011/02/26
• JAN: 9784101208084

商品レビュー

2023/11/10

耳では音楽を聴いてるはずだけど、『金と銀』を読んでいるときはこの場面に邪魔な音がいっさいないのが分かる。静まり返っているのだ。

会いたいと、思う。本に対して。『金と銀』のハルに。

言葉が胸に沁みるのは『湖の聖人』で、まだまだ自分が傷付いてるのを教えてくれる。
届かないと思った登場人物が、気づけば年下になっていた。また読もう。

2022/01/20

チョコレートモチーフのお話だったのか…未読のお話も既読のお話も甘ったるくないところが流石の執筆陣だと思いました。
江國さんと川上さんと小手鞠さん、好きだなぁ。野絵ちゃんかわいい。
と思ってたら最終話の吉川トリコさんが一気にそれまでの空気を壊してて面白かったです。決してギスギスじゃないのが良かったです。

2019/01/25

今まで未読の作家さんに巡り会うには良い機会でした。
情景が目に見えるような素敵な作品も有った反面、自分が恋をしていない所為なのか、
ただ虚ろな文字の行列が目の前を通り抜けていっただけのような印象の作品も有りました。
この中では、野中柊”二度目の満月”、川上弘美”金と銀”あたりが気に入りました。