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図書館・図書館研究を考える 知的自由・歴史・アメリカ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本図書館協会 |
発売年月日 | 2001/12/01 |
JAN | 9784820401209 |
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図書館・図書館研究を考える 知的自由・歴史・アメリカ
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2010 1/6 読。筑波大学図書館情報学図書館で借りて読んだ。 複数の先生方により書かれた論文集。 自分は第1章「20世紀の図書館・図書館学を振り返る:狭い視野と盲点」(ウェイン・A・ウィーガンド著 川崎良孝訳)と第4章「ビリヤードより良いもの:1890年から1895年のアイ...
2010 1/6 読。筑波大学図書館情報学図書館で借りて読んだ。 複数の先生方により書かれた論文集。 自分は第1章「20世紀の図書館・図書館学を振り返る:狭い視野と盲点」(ウェイン・A・ウィーガンド著 川崎良孝訳)と第4章「ビリヤードより良いもの:1890年から1895年のアイオワ州オーセージにおける読書と公共図書館」(クリスティン・ポーリー著 吉田右子訳)だけ読んだ。 それぞれ興味深かった記述は以下の通り。 ○第1章「20世紀の図書館・図書館学を振り返る:狭い視野と盲点」 ・p.27 「1960年代に白人が都市から流出したので、都市の公立図書館の貸出は減少し、大都市では16パーセント減少した図書館もあった。これまで図書館は活字 の文化物を収集してきたのだが、都心に残った人は流出した人ほど活字の形態に価値を置かなかった。そのため図書館員は従来の実践を変えねばならず、これまでとは異なる情報ニーズに応じるために新しい方法を考案しなくてはならなかった98)。情報と照会(I&R)が1つの方法になった。1971年にデトロイト市立図書館が開始したTIP(The Information Place)プログラムが典型である。TIPの場合、図書館員はカードファイルの方式を開発し、社会団体や公的団体の名称、そうした団体や施設が提供するサービス、時間帯、住所、電話番号、それに担当職員などをカードに書き込んだ。...」 ・引用の98)の書誌事項は次の通り ・「Lawson, Rhea. "Organizational Adaption by the Urban Public Library to Ethnic Transition". Ph.D, diss. , University of Wisconsin-Madison, 1998」 ・I&Rサービスも、住民サービスの充実とかではなくそもそもが「それまでのサービスの利用者が減った=本を読む人が減ったから」出てきたサービスであると喝破されているのは大変興味深い。綺麗ごとだけではないんだ、という話として。 ○第4章「ビリヤードより良いもの:1890年から1895年のアイオワ州オーセージにおける読書と公共図書館」 ・タイトルの通り、1890-1895のアメリカ・アイオワ州の田舎町オーセージにあった図書館の貸出記録を、住民のデータ(年齢、性別、職業、宗派、出身等)と突き合わせて分析した結果の報告 ・p.149「オーセージ図書館の記録は―ほかの同じようなコミュニティの類似した記録はいうまでもなく―、階級、地位、町や住民を包み込む行政といった重層的な記録と同じように、昨今、書物史研究者が提出している多くの質問にたいして、詳細な経験的な解答を導く大きな可能性を持っている。実際、そのような記録はあまりにも大きな可能性を持っているので、なぜこうした1次資料がかくも長く無視されてきたのか理解しがたい。」 ・現代の図書館でいきなりこういう研究をするのは難しそうでもあるが、ブクログとかのサービスのデータを使って類似の研究はできるかも? ・どうやってデータを使わせてもらうことに同意を得るかが問題になりそうだが…別に公開されている部分はクロールしてしまっても問題ないかね?
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