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猫の散歩道
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2011/02/25 |
JAN | 9784120041990 |
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猫の散歩道
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商品レビュー
3.6
12件のお客様レビュー
ほんわかエッセイ集の中に、スパイスのようにピリッと効いた文学論が。 保坂和志さんは前からなんとなく気になっていました。本人もこの本の中で触れているけれど、「何も起きない」と評される作風の小説を書いている人、というイメージがあったのです。特段なにも起きない、けれどじんわりとした味...
ほんわかエッセイ集の中に、スパイスのようにピリッと効いた文学論が。 保坂和志さんは前からなんとなく気になっていました。本人もこの本の中で触れているけれど、「何も起きない」と評される作風の小説を書いている人、というイメージがあったのです。特段なにも起きない、けれどじんわりとした味わいのある小説は個人的には好ましい。柴崎友香さんの『百年と一日』を読んだ時に感じた心地よい平熱、「何も起きないのに面白い」という不思議な読後感がよかったので、いつか保坂さんの『プレーンソング』を読もうとメモはしておいたのですが、先にこのエッセイ本にたまたま出会ってしまいました。新聞連載のエッセイなどが収録されていて、1話1ページで収まるものも多く保坂和志入門にいいかなと購入した次第です。 飼ってきた愛猫との思い出やノラネコたちへの愛情、季節の変化への徒然、等を綴ったほんわか日常エッセイでとても読みやすくありつつも、文学論に触れたエッセイでは強いこだわりやちょっとした毒っ気も垣間見えて、グッと著者の人間味が出て面白かったです。多少はクセの強い主張があるほうがエッセイは面白いもの。「カフカなんか難しくない」という熱弁や、「小説に書いてあることは裏読みしたり、比喩的に解釈したりせずに、真に受けろ」というメッセージも印象的でした。自分の考察の範疇に落とし込むと、結局自分の考えの外にはみ出していかない。どんなイリュージョンも真に受けるからこそ、自分の価値観・世界観が広がるということか。確かにフィクションの最大の武器ってそれだよな、としみじみ思いました。 『プレーンソング』はもちろん、ウチで積ん読状態になっている『カフカ短編集』も今後読みたいと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「猫好き」ということで、ずっと気になっていた作家さん。 小説を読んで、「どんな人が書いてるんだろう」「どんな生き方をしたらこんな言葉が生まれるんだろう」と想像を散々愉しんだのちに読むエッセイは、答え合わせをしているようで楽しい。だから、エッセイより先に小説を読み漁りたい派なのに、初めて手に取ったのが本作になってしまった。 そんな「私ルール」から外れてしまったものの、「小説も読まねば!なんでこんな素敵な作家さんを今までスルーしてたんや!」と急く気持ちがこみ上げる。文章に溢れる謙虚な人柄、選ぶ言葉、リズム。本を読まず走り回っていた少年時代、「誰よりも食べてみせる」美学(でも好物は湯葉!湯葉て!)、四季に対する豊かな感性、そして猫を慈しむ気持ち(無灯の自転車なんか、地軸の傾きに引っ張られて転んでしまえ!)。母親世代の方にこんな感想を持つことすら烏滸がましいけど、共感できる部分も多く、逆に自分にはまだまだ知らない境地があるということを実感させてくれた。好きです!
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最初のたった2ページのエッセイを読んだだけでぐっと持ってかれた! 凄い。保坂さんの考え方好きだなぁ。 悩みは自分で解決して乗り切らないと次で同じような問題にぶつかったときに対処できない。人からアドバイスをもらうことは大切かもしれない。でもそれをヒントに自分で考えて答えを出すこと...
最初のたった2ページのエッセイを読んだだけでぐっと持ってかれた! 凄い。保坂さんの考え方好きだなぁ。 悩みは自分で解決して乗り切らないと次で同じような問題にぶつかったときに対処できない。人からアドバイスをもらうことは大切かもしれない。でもそれをヒントに自分で考えて答えを出すことが大切だと気付いた。
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