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群青に沈め 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2011/02/24 |
JAN | 9784043944163 |
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群青に沈め
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商品レビュー
3.4
9件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
伏龍の特攻隊員になった少年の話。 戦争真っ只中だが、戦闘のシーンはない。 かっこ悪い死に方は嫌だ、意味のある死に方とは? まだ少年である主人公の心の成長に寄り添った物語。 訓練中、戦争が終わった後の友人の死。 悲しいけれど、特攻について深く考えるきっかけになる物語だった。
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多分、戦争を体験してない方が書いたのかな?という印象。 悲しいより、戦時下の訓練兵の日常で、隊律は厳しいけど、一般人と比べたら幸せそうに映る。 予科練に入って美味しいとこだけで、苦労を知らないと自ら言ってた祖父に重なった。
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熊谷達也さんは戦争文学も書いていると知って、読んでみました。 17歳で特攻に志願することになってしまった少年の物語。特攻と言っても、よく知られている飛行機による特攻ではなくて、人間魚雷の回天でもなくて、戦争末期、飛行機も潜水艦も燃料も、何もかもが底を尽きている状況で考え出された、体一つで潜水して敵艦を待ち受ける「伏龍(ふくりゅう)」。 飛行機乗りにあこがれて、そうじゃなくてもカッコよく軍人として活躍したいと願って志願した少年にとって、変な形のかぶとをかぶって、歩いて潜水するなんて、「かっこ悪すぎる!」と思えた。 でも、そこで仲間たちと出会い、良い上司も悪い上司も含め、色々な大人に出会い、戦争の意味、この作戦の意味を考え葛藤する。 「伏龍」は作戦だけで終わったのか、実際に実行されたのかこの小説だけではわからなかったけど、なんとも恐ろしくて、言い方は悪いけど滑稽な作戦だ。こんな特攻もあったのかと、悲しくなります。 数ある戦争文学の中でも、主人公が17歳と若く、戦争を見つめる視点が新鮮に感じた。
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