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ライオンの冬 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2011/02/24 |
JAN | 9784043832040 |
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ライオンの冬
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商品レビュー
3.8
17件のお客様レビュー
かつてのフィリピンの森の中での激戦の物語と日本の殺人事件を巧みに組み合わせた。物語の構想は突飛に思えるが、登場人物のキャラをうまく立てて、複雑だが分かりやすい物語に仕立てた作者の力量はたしかだ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
フィリピン大統領の隠匿したい過去、戦時中の秘密を巡って、日本東北地方の山奥で繰り広げられる壮絶な死闘… 背景はそういう話なんだが、この本の核心部は旧日本軍兵士のじいちゃん達とクズチンピラたちの死闘シーンと、じいちゃんの孫の愛情物語である。 後期高齢者の伊沢と猫田のカッコ良さ、伊沢の孫娘結の健気さとツンデレ感。彼らの敵として現れる連中のクズっぷりとこいつらが狩られていくシーンのスッキリ感。 沢木冬吾の文章は少々個性的で好みがわかれるが、タメが映える文章が、じいちゃんたちの粘りの戦闘シーンにはしっくり合っていて俺は好きやなぁ。 孫のために死力を尽くす、俺もそういうじいちゃんになろうと思う。
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沢木冬吾に出会ったのは「愛こそすべて、と愚か者は言った」である。第3回新潮ミステリー倶楽部賞、高見浩特別賞を受賞のこの作品を17年ほど前に読んだときなんて男気のあるキュンキュンする作品だろうと思い、又この著者を見つけたら読んでやろう!と張り切っていたのに時間が経つとすっかり忘れて...
沢木冬吾に出会ったのは「愛こそすべて、と愚か者は言った」である。第3回新潮ミステリー倶楽部賞、高見浩特別賞を受賞のこの作品を17年ほど前に読んだときなんて男気のあるキュンキュンする作品だろうと思い、又この著者を見つけたら読んでやろう!と張り切っていたのに時間が経つとすっかり忘れてしまってました。 結構薄情なもので入れ込んでいたこともその作品の中身もすっかり忘れておりましたところ、「償いの椅子」「約束の森」と順々に読める機会に見舞われ、十分に沢木冬吾を堪能することが出来ました。 今回は「ライオンの冬」 伊沢吾郎。82歳。旧日本陸軍狙撃手。現在は軍人恩給で暮らしながら狩猟解禁期間には猟をし、静かに孫娘と暮らしていたが・・・ ある事件をきっかけに次々と闘いの火が巻き起こる!読み始めて半分ほどはクライマックスを盛り上げるための伏線。闘いが始まれば倍のスピードで読みまくりました。盛り上がるまでの話が淡々としているためか少し退屈な気がしますがそれこそ沢木節。これを見逃さずきちんと読まないと最後の感動が薄まります。 う~読者泣かせです。何冊か読むうちにわかってきました。この端折りたい場面があるからこそのクライマックスなんて映像にするのが難しそうです。本ならではの楽しみ方ですよ。これ。 特に82歳のお年寄りが主人公。負けるなじいちゃん!負けるな結(孫娘)!等と応援する事しきり。またお年寄りが活躍するのが痛快なんですよね~。そんな年寄りになりたいと思いますね~~。 さて、そのためには~~ん~~ウォーキングから始めないとですか?(笑)
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