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妄想かもしれない日本の歴史 角川選書485
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妄想かもしれない日本の歴史 角川選書485

井上章一【著】

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妄想かもしれない日本の歴史 角川選書485

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川学芸出版/角川グループパブリッシング
発売年月日 2011/02/25
JAN 9784047034853

妄想かもしれない日本の歴史

¥825

商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2016/02/15

もうちょっとトンデモの話と思ってたら、ちゃんとした話だったのでちょっと拍子抜け。 関西人としては、「関西」という呼称の話が面白かった。

Posted by ブクログ

2012/02/12

●:引用 ●プロ野球の世界に、沢村賞という賞がある。(略)その名は、往年の名投手・沢村栄治に由来する。沢村はプロ野球がまだ職業野球とよばれていた時代に、活躍した。当時の東京巨人軍(現読売ジャイアンツ)で、マウンドをまもったああエースである。(略)戦時下の日本にあって、沢村は三回...

●:引用 ●プロ野球の世界に、沢村賞という賞がある。(略)その名は、往年の名投手・沢村栄治に由来する。沢村はプロ野球がまだ職業野球とよばれていた時代に、活躍した。当時の東京巨人軍(現読売ジャイアンツ)で、マウンドをまもったああエースである。(略)戦時下の日本にあって、沢村は三回兵役についている。そして、その三度目に、戦死した。(略)巨人軍はあの戦争で偉大な投手をうしなった。巨人軍もまた、戦争の被害者であると、(略)たしかに、沢村は巨人軍の大エースであった。しかし、三度目の出征命令がきた時には、もうその力をおとしている。投手としては峠をこえ、みかぎられていた。そのため、巨人軍は沢村の解雇に、ふみきっている。(略)現役に未練のあった沢村は、南海軍へ身をよせようとした。(略)南海軍と沢村が、契約をかわしあうところまでいったどうかは,わからない。(略)すくなくとも、巨人軍が沢村を出征前にてばなしていたことは、まちがいない。(略)巨人軍が戦争のおかげでエースをうしなったのでは、けっしてない。(略)南方の海で戦死したのは、巨人軍からすてられたかつてエースなのである。(略)この話に関するかぎり、巨人軍は被害者たりえない。(略)にもかかわらず、たいていの人はこの物語を巨人軍とかかわらせて、思い出す。南海軍を沢村の戦死とつなげて考える人はほとんどいない。(略)けっきょく、こういうことなのだろう。東京巨人軍、読売ジャイアンツは、読売新聞にささえられている。そして、読売とその系列グループには、歴史をつくる力がある。しかし、南海軍、南海ホークスのうしろだてとなった南海電鉄に、その力はない。このちがいが、世間に流通する歴史を大きく左右した。巨人軍をうるわしくかざる話が、まかりとおってきたのはそのためであろう。(略)ここには歴史を考える、そのかぎがひそんでいる。歴史は誰がつくるのか。また、どうしてあるかたよりをもった歴史ばかりが、ひろまってしまうのか。そのからくりを見せてくれるうってつけの事例だと思い、あえてここに披露した。

Posted by ブクログ

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