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文学館を考える 文学館学序説のためのエスキス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 青土社 |
発売年月日 | 2011/02/17 |
JAN | 9784791765911 |
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文学館を考える
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郷土ゆかりの文学館ができれば文学活動が盛り上がるわけではない。文学者の生涯の業績を追った常設展のスペースを広くとりすぎると、リピーターに飽きられて閉古鳥が鳴く。よって新鮮な企画展を打ち出し続けねばならないが、予備知識のない人々にも魅力的な企画でなければ人が来ない。人気のある文学...
郷土ゆかりの文学館ができれば文学活動が盛り上がるわけではない。文学者の生涯の業績を追った常設展のスペースを広くとりすぎると、リピーターに飽きられて閉古鳥が鳴く。よって新鮮な企画展を打ち出し続けねばならないが、予備知識のない人々にも魅力的な企画でなければ人が来ない。人気のある文学者は漱石や啄木、太宰や賢治など限られている。入場料収入では、総支出の一~二割しか賄えないのが普通だ。 しかし、文化は多くの場合、採算の取れる場から生まれるものではない、と日本近代文学館の名誉館長である著者はいう。文学館は、まず資料を充実させ、自然光で劣化しやすい資料の安全、確実な保存のために収蔵庫を広くとるべし。古書の購入や、遺稿や遺品類の寄贈と寄託など、運営面でまだまだ努力と工夫が足りないとも。話題を呼びそうな企画展のアイデアがずらりと列挙されるあたりに、著者の文学館への励ましを見た。 (週刊朝日 2011/5/6-13 西條博子)
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