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花扇
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白泉社 |
発売年月日 | 2011/02/25 |
JAN | 9784592862765 |
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花扇
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商品レビュー
4.4
11件のお客様レビュー
BLファンなら必読とまでいかなくとも、そんな雰囲気を醸し出している『座布団』シリーズ2作目にして完結巻である『花扇』。 山九亭初助として芸に生き、落語と心中したとまで形容された倉木壱矢という男の人生。 そこには、生涯をかけて貫き通した真の愛がありました。 『座布団』でも思いま...
BLファンなら必読とまでいかなくとも、そんな雰囲気を醸し出している『座布団』シリーズ2作目にして完結巻である『花扇』。 山九亭初助として芸に生き、落語と心中したとまで形容された倉木壱矢という男の人生。 そこには、生涯をかけて貫き通した真の愛がありました。 『座布団』でも思いましたが、『花扇』はさらに構成が巧みでした。 山九亭初助の人生を本にしようと取材にきたライターとの会話シーンから、スッと過去編に入る構成の素晴らしさに、気づけばこの作品の世界にのめり込んでいました。 正直この作品はBLとして扱われることで埋もれてしまっていて勿体無いです。 男性同士の愛が確かに存在するけれども、『座布団』『花扇』を通して伝わってくるものは決してそれだけではないのです。 敢えて抽象的に言えば「一人の人間の生き様」であるし、「落語という芸の道に生きる人間たちの群像劇」でもあります。 読まないと伝わらない部分が多すぎるんですけれども。 BLを読んでいて良かったと思える瞬間には、もちろん筆舌に尽くし難いほどの素晴らしいBL作品(あくまでもBLである作品)に出会えたときもありますが、BLというラベリングに埋もれている紛うことなき"文学"に出会えたときにはいつにも増して嬉しくなります。 個人的に一穂ミチ先生の『ふったらどしゃぶり』はその最たる例だと思いますが、本作も同じように、BLというラベリングによって出会いの機会を損なっているように感じられてなりません。 一般文芸でも活躍される木原音瀬先生の推し作品なので、ぜひ機会があればオススメしていただきたいなぁと思うなどしました。 電子書籍がないのも勿体無いな...
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「座布団」が図書館に無かったので、落語家シリーズ続編のこちらのみ。 おそらく、「座布団」で主人公であった、三九亭感謝。彼の師匠初助の隠されていた生涯。 華やか芸人だった母親は刺し殺され、父親は定かでない。落語家の叔父に引き取られ、その美貌と話術で早々と真打も手中。噺家に生きる金の...
「座布団」が図書館に無かったので、落語家シリーズ続編のこちらのみ。 おそらく、「座布団」で主人公であった、三九亭感謝。彼の師匠初助の隠されていた生涯。 華やか芸人だった母親は刺し殺され、父親は定かでない。落語家の叔父に引き取られ、その美貌と話術で早々と真打も手中。噺家に生きる金の為なら、多少、耐え難い事もやりましょう。 弟子から見た初助は、男を使い捨てる独り身を自由に生きる芸の人。 独り身を続けていたのは、一人の男への想い。 長い刑期を終えた男との最期の時期を知りながらのふたりの佇まい。 もう、表現の自由。 時折、入る洒落や小話も雰囲気がある。 この作品も良いんだけど、雲田はるこ「昭和元禄落語心中」をすごく読みたくなった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
言葉では言い尽くせないほど素晴らしいお話でした。 巻通して初助師匠のお話で、特に「花扇」と「夫婦茶碗」の章は何度も泣きそうになりました。 初助と寺田のエピソードが大好きです。 艶があって魔性の初助が、寺田を前にすると一途で健気になるのが本当にたまらない。 何度も読み返したい、大好きな一冊になりました。
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