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運命の人(4) 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2011/02/10 |
JAN | 9784167556099 |
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運命の人(4)
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運命の人(4)
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商品レビュー
3.8
103件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いわゆる『外務省機密漏洩事件』、『西山事件』を題材にする本作。 ・・・ これまでの三巻で、元特ダネ記者弓成の光と影、頂点と凋落が描かれました。 第四巻は、言わば弓成の回復が主題です。 最高裁への控訴が棄却され、自らが信念をもって行っていたことが法の最高法律機関からも否定される。仕事も放って、失意の中沖縄へ流れ着いた弓長。 悲惨な沖縄戦の歴史、自らがすっぱ抜いた返還の際の密約、そしていまだ絶えない米兵の強姦事件。これらの舞台となった当の場所に住まう人々の生の声を聞き、それでも優しさを失わない様子に触れる中で、弓長の心は徐々にほぐれてゆきます。 そんなさなか、沖縄出身の学者によって米国で沖縄返還時の費用補償についての密約の文章が発見され、弓長の潔白は事実上証明されたことになります。また妻の沖縄への来訪をきっかけに、長年の溝がこれから埋まろうとする兆しも見えてくるなか、物語は終焉を迎えます。 ・・・ しかしどうしても感じるのは妻の悲惨さです。 30代で事件がおき、20年以上放っておかれ、自ら家と子供をまもりつつ仕事をもこなした由里子。本人には本人なりの感情・充実・ないしは紐帯があるのかもしれません。でも、誤ることすらなくこれだけの間、他人ではなく自らの家族を放置するような連れ合いに対する感情はいかばかりか、と思いを馳せずにはいられません。 本作、政治とジャーナリズム、戦争の歴史等、学ぶべきトピックが多い一方、家庭の在り方についてもまた昭和の悪しき?例も見ることが出来た作品だったと思います。
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沖縄密約事件を通して伝えたかったのは、戦争の無惨さと沖縄の不平等な現状だと思いました。 日本人としてもっと沖縄に対する理解を深めたいと感じました。 弓成さんが絶望の淵から這い上がっていく姿にも勇気をもらいました!
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沖縄に移住した弓成は、沖縄の人々から 第二次世界大戦中の沖縄の惨状を聞き、彼らが終戦後も米国による支配により苦難を強いられ続ける姿を見て徐々に物書きとしての使命を思い出していく。 重たいが明るさを感じたエンディングでした。
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