月鬼 TSUKIONI 鬼の風水 秋の章 講談社X文庫ホワイトハート

岡野麻里安【著】

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2011/02/04
• JAN: 9784062866736

商品レビュー

2011/06/27

ずっと読んでたので借りました。ベッドの中で二人の３日間は良かった。相変わらず小説は下手な作者だと思うんだけど読んじゃいますね。楽しかったです。

2011/04/25

穂波ゆきね先生の挿絵めあてで、外伝から買い始めた「鬼の風水」シリーズも、5冊めのこの章にてすべて完結。
岡野先生のたくさんの作品を読むきっかけともなったシリーズだけに、薫と卓也の幸せな結末を見た充足感とともに、この物語にお別れする一抹の淋しさを感じました。でもやっぱ最後のとっても満ち足りた二人の姿には感動しました。うう…愛の結晶・藤丸ちゃんと三人なかよく暮らして…！涙

ストーリー的には、薫と卓也のハネムーンとしか言えません。もう最初から最後までふたりが離れられない感じで、今までになく描写も多いですうわあ。大サービスです。二人と二人のファンのためのご褒美巻ですね。
敵役の月鬼は思いの外あっさりとしか絡んでこないし、戦闘シーンもあっけなく終わるので、その点のインパクトはありませんでした。あて馬でさえない月鬼たち。もっと掘り下げれば別の展開もあったのかもしれません。
ただ、二人の愛の巣とか、蜜月生活とか、手つなぎデートとか、滝行もろもろとか、敵からの邪魔でさえもうすべてが二人のための赤い絨毯要素だと思うと、拾われてなかった設定とかある気がするけど、もういいかな、と。
終始、起伏のある展開ではありませんでしたが、この巻自体が感動のフィナーレの部分だったのかなとも思うので。いかにも大団円然とした終幕でも満足しました。

そして、この巻においても冴えわたる穂波先生の挿絵さばきに、ただただ心をキュンと掴まれ、恐れ入るばかりでした。頭の中では物語が膨らむ膨らむ。切なかったり色っぽかったり、大変美味でした。
次回作でのせんせの挿絵も楽しみです。