商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
2008年刊のエッセイ集。書名に「老嬢」とあるが、刊行時は72歳。 101篇のショートエッセイ。どれも文章にキレがある。父エイスケ、母あぐり、兄淳之介、妹理恵が出てくるエッセイがいい。 尾崎翠について書いたエッセイが3篇。吉行和子は、翠の生涯を描いた映画「第七官界彷徨――尾崎翠を...
2008年刊のエッセイ集。書名に「老嬢」とあるが、刊行時は72歳。 101篇のショートエッセイ。どれも文章にキレがある。父エイスケ、母あぐり、兄淳之介、妹理恵が出てくるエッセイがいい。 尾崎翠について書いたエッセイが3篇。吉行和子は、翠の生涯を描いた映画「第七官界彷徨――尾崎翠を探して」や、翠原作の映画「こほろぎ嬢」にも出演している。 翠が生涯を過ごした鳥取にも行っている。和子の好きな俳人・尾崎放哉も鳥取の人(鳥取は尾崎姓が多いのか)。エッセイでは、放哉の一句、「こんなよい月を一人で見て寝る」を引いている。その月を鳥取の宿で見ているのだ。
Posted by 
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
吉行和子さんのエッセイ! 好きなんだなぁ、本当に。 豊かで、柔らかくて、潔い。 ともすれば、ぐだぐだと長語らいしてしまいそうなエピソードも、ぷつん、とこれまた気持ちいいくらいにばっさり終わる。 (きっと連載ページの文字数の問題だとは思うけども) その、ぷつん、具合がたまらなく後を引くようで好きなんだなぁ。 潔すぎて、思わず後を追いたくなる。 とはいっても、文章力はもちろんのこと、これって結局は感受性のレベルなんだろうなぁ。 お会いしてみたいなー。
Posted by 
女優、吉行和子のエッセイ。 俳優は感性って、いうのを聞いたことがあっただが、まさに<感性>の人だった。 しかも、常に視線がやさしい。 ドラマにもなった母、あぐり、や早世した作家の父、芥川賞作家の兄と妹という、強烈すぎる家族の中で、地道に人生を愛している感じがなんとも微笑...
女優、吉行和子のエッセイ。 俳優は感性って、いうのを聞いたことがあっただが、まさに<感性>の人だった。 しかも、常に視線がやさしい。 ドラマにもなった母、あぐり、や早世した作家の父、芥川賞作家の兄と妹という、強烈すぎる家族の中で、地道に人生を愛している感じがなんとも微笑ましいのである。 女優という華やかな世界にいるはずなのに、とても地道な人なのだ。 こういう風に年をとっていけるといいなと思った1冊でした。
Posted by 