目で見る「利用のための資料保存」

日本図書館協会(著者)

• 販売会社／発売会社: 日本図書館協会
• 発売年月日: 1998/04/01
• JAN: 9784820498025

商品レビュー

2019/08/02

・資料の劣化を招く原因として、保管環境が挙げられる。
太陽光に含まれる紫外線はもとより、蛍光灯も微弱な紫外線を含んでいる。
次に湿度や、利用の際、コピーを無理に撮ったりして劣化させることもある。

・資料の劣化は様々な原因があるが、具体的な、対策として挙げられるのは、保管環境を整えること。
書庫照明を紫外線防止型のものにする、空気清浄機のフィルターを清掃してカビを防ぐ、湿度を適切に保つなど。
・図書館の中で保管環境を保つことが難しい場合でも、中性保存容器などを使うことで
簡便な保管環境を作れる。

・保存に関しては、絵画や彫刻ならば、壁にかけたりガラスケースにしまったりしておけばよいが、「本や文章は、利用者が直接手にとって、表紙を開いたり、ページをめくったりしなければ本来の役割を果たすことができない。したがって修復措置は、見栄えの向上よりも、開いたりめくったりといった機能の回を優先させなければならない。」