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機長、究極の決断 「ハドソン川」の奇跡 静山社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 静山社 |
発売年月日 | 2011/01/05 |
JAN | 9784863890916 |
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機長、究極の決断
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商品レビュー
4.3
10件のお客様レビュー
ニューヨークの空港を離陸した直後に大型の鳥と衝突し、2つあるエンジン全てを失った飛行機を、3分しかない制限時間の中でハドソン川に着水する決断をした機長の話。 どんな仕事もそうだが、良い仕事をするためには良いチーム作りが絶対不可欠である。 この本を読むと、あの事故が単なる奇跡だった...
ニューヨークの空港を離陸した直後に大型の鳥と衝突し、2つあるエンジン全てを失った飛行機を、3分しかない制限時間の中でハドソン川に着水する決断をした機長の話。 どんな仕事もそうだが、良い仕事をするためには良いチーム作りが絶対不可欠である。 この本を読むと、あの事故が単なる奇跡だったのではなく、サレンバーガー機長のチームだったから上手くいったのだと思う。私もそんなチーム作りができる人間であろうと思いました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
DVDがまだ発売されていないので、ここでは「映画」のコメントです。 2009年の奇跡的な生還劇として知られるジェット旅客機の不時着水事故、通称“ハドソン川の奇跡”と、その後の知られざる真実を映画化。 2009年1月15日、USエアウェイズ1549便が空港から飛び立ち、ニューヨーク・マンハッタンの上空850メートルを飛行中、鳥の大群の衝突(バードストライク)によって全エンジンが停止しコントロールを失う。 機長のチェスリー・サレンバーガー(以下サリー)は必死のコントロールと苦渋の決断の末、ハドソン川に機体を不時着させる。その結果155人全員が助かり、この奇跡的な生還劇は“ハドソン川の奇跡”として全世界に報道された。 物語は事故から数日たった所から始まる。サリーは世間から国民的英雄として賞賛されていたが、国家運輸安全委員会(NTSB)によって事故原因の調査が行われ、その過程でサリーの判断が適切であったかどうかという検証をされることとなり、彼はNTSBからこの一件について、あたかも容疑者としての追及を受ける。 その際告げられた情報によって、自身の判断が正しかったのかという不安に苛まれ、今までの人生やあの日を回想する日々を送るようになる。そして、検証の最終段階でもある公聴会の日が訪れる。 公聴会ではコンピュータシュミレーションの映像が映し出され、事故機は元の空港へ戻れたという結果が出る。再度このコンピュータシュミレーションに基づいて人間がシュミュレーションしても同じ結果が出る。 これで「英雄」は「容疑者」へ引き落とされるのかと思いしや、サリーは冷静に「このシュミュレーションは何回やって成功したのか?」という質問に国家運輸安全委員会の女性は暫く躊躇して「17回」と答える。 更にサリーは「コンピュータシュミレーションは結果が分かってやっているが、あの情況下での人間が判断する時間が考慮されていない。その時間を加味してくれ」という要請を出す。 国家運輸安全委員から「では、30秒を加えよう」 思わず副機長のジェフから「短か過ぎる」と言う声が漏れる。 そして再シュミレーション。コンピュータシュミレーションも人間がシュミュレーションしたのも共に飛行機は空港に戻る直前で墜落もしくは建物に激突。 ここで、一気にこれまでの緊張感が解ける。 公聴会の最後に副操縦士のジェフが国家運輸安全委員会の女性から質問される。「もしもう一度同じ目に遭ったらあなたはどうしますか」 「そうだなあ、(同じことをするなら寒い1月ではなくて)7月にやるかな」という返答は最高にスパイスが効いたセリフだった。 新自由主義の下、ウォール街の金融を始めとして金儲けだけで動いているようなアメリカにもこんな別の顔があるのを見せてくれた。 正常に動いているように見える社会の裏側では、地味で単調だけどきちんと責任を果たすことに使命感を持って仕事をする人によって支えられているというメッセージを受け取った。さすがクリント・イーストウッド監督。素晴らしい映画だった。 エンディングの音楽も良かった。
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バードストライク両エンジン停止から全員生還した機長の記録。事実の記録と機長の経歴。 バードストライクから三分半の着水。その短時間に埋め込まれた的確な判断に、涙が止まらない。 経歴に必然的に表れる旅客機操縦士の立場の劇的な変化も、重い。
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