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澁澤龍彦 西欧文芸批評集成 河出文庫
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澁澤龍彦 西欧文芸批評集成 河出文庫

澁澤龍彦【著】

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澁澤龍彦 西欧文芸批評集成 河出文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2011/01/06
JAN 9784309410623

澁澤龍彦 西欧文芸批評集成

¥1,265

商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2011/12/14

今や西欧という言葉も文芸という言葉も死語でしょう。 加えて批評という言葉には昨今、「作品を創ることが出来ない人間の無責任な言動」という、悪い印象がついてしまった。 そんな死語と悪印象の単語を並べた1冊ですが、この本は今こそ読まれるべき1冊となっています。 西欧文芸の批評集成と題...

今や西欧という言葉も文芸という言葉も死語でしょう。 加えて批評という言葉には昨今、「作品を創ることが出来ない人間の無責任な言動」という、悪い印象がついてしまった。 そんな死語と悪印象の単語を並べた1冊ですが、この本は今こそ読まれるべき1冊となっています。 西欧文芸の批評集成と題されていますが、澁澤さんの趣味通り、語られるのは文学の本流というより、幻想、暗黒、怪奇の文学と悪魔、異端、デカダン、黒いエロスについてです。 でもあらゆる芸術とは結局、「一つのスキャンダルであり裂け目であって、耐えがたい異常なものの現実世界への侵入である@ロジェ・カイヨウ」 ということです。 そこに感じるのは戦慄であり 「戦慄こそ人間の最も深い精神の部分だ。 いくら世間が戦慄を忘れさせ、人間を無感動な生き物にしようとも、 戦慄に打たれた人間こそ、途方もないものを深く感じとることができるのだ@ゲーテ著、ファウスト」ということなのです。 だからその芸術が先鋭化するほど社会とは対立する。 我々はそれを守らなければならない。 人をうわさする以外、なんの興味も持てないような退屈な規制好きの人間に、表現の沃野を荒らされてはならない。 そうなれば、虚構の中で奪われた闇が、やがて現実世界に滲んでくるからです。 人間をフラットに、明るい面だけの存在と規定し、暗黒面の一切の身ぐるみを剥がそうとした時、時代は常に惨劇が演じられる劇場となったのです。 ps 私はこの本を特に萌え系アニメのファンにおススメしたい。 近代文学における世紀末の魔女崇拝。 その開祖となったボードレールの人工物崇拝、冷感性の崇拝は、今の二次元萌えと密接な関係があるのではないか、と考えるからです。 「ピカビアのごときは、機械の部品の組み合わせによって、女のイメージを表現することに奇妙な熱中をしめした。 女はそのまま機械であり、エロティシズムはメカニズムに還元される。 逆に言えば、機械は女以上の女、自然の女よりはるかに優れた人工の女だということになる。ここから夢想を体現した未来のイヴという観念が生ずる」 とあります。 どうでしょう。 今の二次元萌えを予言していませんか?

Posted by ブクログ

2011/01/12

ぼくの好みからすると、どストライクのはずなのにいまいち楽しめない著者が二人います。 ひとりは荒俣宏さんで、もうひとりが澁澤龍彦さん。 なぜでしょう。 おそらくは・・・荒俣宏さんにはどこか独りよがり感をおぼえ、澁澤龍彦さんはぼくには高尚すぎるのでしょう。 それでもなるべくこのお二人...

ぼくの好みからすると、どストライクのはずなのにいまいち楽しめない著者が二人います。 ひとりは荒俣宏さんで、もうひとりが澁澤龍彦さん。 なぜでしょう。 おそらくは・・・荒俣宏さんにはどこか独りよがり感をおぼえ、澁澤龍彦さんはぼくには高尚すぎるのでしょう。 それでもなるべくこのお二人の本は手にいれて読むようにしているのですが。

Posted by ブクログ

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