山を忘れた日本人 山から始まる文化の衰退

石川徹也【著】

• 販売会社／発売会社: 彩流社
• 発売年月日: 2011/01/07
• JAN: 9784779115745

商品レビュー

2016/09/02

「山の日」施行を記念して。現代、都市に住む者にとって、山に行く事は『ハレ(非日常)』であり、かつての帰るべき「ふるさと」を無くした(持たない)都会人の喪失感が、山ブームに繋がっている。という分析は一理あるかと。 ダム開発への執拗な苦言には、やや僻遠するも、故郷の新潟 朝日地区のルポにページが割かれていたのは嬉しい。

2014/03/27

日本は、明治以降の神社合併、重機による乱開発によって、山と折り合いを付けてきた先人の知恵を無くしてしまった。もちろん、それによって享受でしたメリットもあるのだが、にしてもやり方があっただろう、と。
強烈な個性のある文化、民俗を持つ山村は今後も残って行くかもしれないが、だいたいの田舎の文化、民俗はデリケートなことは、平野の田舎に住む私にも実感として分かる。
後に残るものは、スポーツや観賞、保護の対象の自然でしかなく、「折り合い」という知恵は存在しない気がする。

2011/07/02

今後、山から生まれた多様な文化や民俗はどうなってしまうのだろうか。自分自身、山に背を向けて生きていることを実感し考えさせられた。