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東京の昔 ちくま学芸文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2011/01/10 |
| JAN | 9784480093479 |
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東京の昔
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商品レビュー
3.4
9件のお客様レビュー
知性とダイナミズムが交錯する作品で、1930年代の東京を舞台にした交遊録が描かれています。著者は独特の文体と難解な用語を用いながらも、読者を魅了する力を持っています。物語は本郷の信楽町を舞台に、豊かな人情や機知に満ちたキャラクターたちが織り成す日常を描写し、時代の雰囲気を巧みに伝えています。読者は、著者の視点を通じて日本という島国に縛られない発想を体験し、過去の東京に思いを馳せることができます。また、時代を超えた知的な交流や、幽玄な感覚が心地よい酩酊感をもたらし、読み進める楽しさを与えてくれます。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
良くも悪くも高等的。著者独特の文章スタイルや難解な用語は私にはちょっと難しいのだが、それでも案外すいすい読み進められるのは、著者の力量なのだろう。 1930年代の東京を舞台にした小説を、1973年に著者が発表し、2026年に自分が読んでいる、つまり100年前の東京の知的雰囲気の一...
良くも悪くも高等的。著者独特の文章スタイルや難解な用語は私にはちょっと難しいのだが、それでも案外すいすい読み進められるのは、著者の力量なのだろう。 1930年代の東京を舞台にした小説を、1973年に著者が発表し、2026年に自分が読んでいる、つまり100年前の東京の知的雰囲気の一部を回顧するというのは確かに興味深い。とはいえ、近代西欧それもパリを鏡にして日本を眺め、考えるというのも時代を感じる。
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『時間』を読んだ時にも感じたことなのだけれど、吉田健一という人はほんとうに鋭利な知性を持った書き手だと感服させられる。この『東京の昔』でも、その知性の持ち主だからこそなしうるダイナミズム溢れた思考を繰り広げ、狭い日本や人間の一生といったスケールを軽々と飛び越えた発想でこちらを魅せ...
『時間』を読んだ時にも感じたことなのだけれど、吉田健一という人はほんとうに鋭利な知性を持った書き手だと感服させられる。この『東京の昔』でも、その知性の持ち主だからこそなしうるダイナミズム溢れた思考を繰り広げ、狭い日本や人間の一生といったスケールを軽々と飛び越えた発想でこちらを魅せる。吉田健一自身が国際派だったからなしえたことと言われればそれまでだが、それ以上に彼にとってどこか(日本という島国・自分という肉体)に縛り付けられる発想はリアルではなかったのではないか。ゆえにこの本は読んでいてこちらを相対化させる
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作中、会話の端々に散見される外国と、『思い出す』ことで語られる"昔の"東京。その対比に物理的且つ時間的な距離を感じてしまう。 街のことを考えている。街の上には営みがあり移ろう季節があり、過した歴史がある。むかし戦争で焼けた一軒の家で交わされた家族の会話は確か...
作中、会話の端々に散見される外国と、『思い出す』ことで語られる"昔の"東京。その対比に物理的且つ時間的な距離を感じてしまう。 街のことを考えている。街の上には営みがあり移ろう季節があり、過した歴史がある。むかし戦争で焼けた一軒の家で交わされた家族の会話は確かめようがないが、今俺が住んでるアパートの、向かいの家の庭で花をつけた植物の名前も知らない。知りようのない家族の会話と、俺の知らない植物の名前と言うのが俺が、ではなく君が、と言い替えることは恐れがある。ただその恐れすら乗り越えられるような気がする。 これらを担保するのは安いロマンチシズムではなく、確かな実存をそこに見出す事ができるからではないかとそんな事を考えている。 って俺が言うのが東京。君がいるのがフランス。昔俺が京都で作った歌の中には「フランスってのは一体どこにあるんでしょうね」から始まるのがあって、すごくそれを思い出した。 そんな小説ではないけれど。
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