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過激派で読む世界地図 ちくま新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2011/01/07 |
JAN | 9784480065865 |
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過激派で読む世界地図
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商品レビュー
3.5
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] 「過激派」と聞いて、何を思い出すだろうか? ビンラディン率いるアルカーイダ、それとも南米の革命軍? 日本では忘れ去られているが、広く世界に目を向ければ、暴力によって社会を変えようとする過激派はまだまだ存在し、影響力を持っている。 そこで、本書では、世界の過激派の思想や活動を追うことで、世界の闇に迫る。 不法移民、麻薬ネットワーク、原理主義、極右など、いままで描かれなかった新たな世界地図。 [ 目次 ] 第1章 国家からの自由アジア(中国の格差を体現するウイグル―東トルキスタン・イスラム運動(ETIM) 中央アジアにイスラム国家を、解放党(ヒズプット・タフリール) ほか) 第2章 原理主義の猛威中東(アフガニスタン・パキスタンにまたがる脅威―タリバン;サウジアラビアからイエメンへ―アラビア半島のアルカーイダ ほか) 第3章 暴力大陸アフリカ(世界で最も冷酷、残忍な組織―ウガンダ神の抵抗軍;エチオピアとソマリアの悪夢―オガデン民族解放戦線 ほか) 第4章 多民族ゆえの悲劇ヨーロッパ(ロシアを揺るがす女性たち―黒い未亡人;イギリスからの離脱を目指す―リアルIRA ほか) 第5章 北は右へ、南は左へアメリカ(不幸を願う宗教団体―キリスト教右派;アメリカの価値観に反する「鼻つまみ者」―国家社会主義運動 ほか) [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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世界中の過激派と呼ばれる団体や人が生まれた背景にある貧困や差別、宗教といったものと、過激派の行動が示されている本。世界中がお互いを思いやり平和になるのはどうして難しいんだろうと思って、読みだした本。ニュースでテロや武力行為をよく聞く地域の背景を知ることができてよかった。
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日本にも昔(といっても戦後)「過激派」がいた。日本赤軍,東アジア反日武装戦線「狼」,革マル,中核…。今も世界各地にいる。その概要を簡単に紹介してくれている。過激派の掲げる思想は,不平等や政権の腐敗を糾弾し,理想的な社会を実現しよう,というものが多く,その点は共感を呼ぶ。しかしそ...
日本にも昔(といっても戦後)「過激派」がいた。日本赤軍,東アジア反日武装戦線「狼」,革マル,中核…。今も世界各地にいる。その概要を簡単に紹介してくれている。過激派の掲げる思想は,不平等や政権の腐敗を糾弾し,理想的な社会を実現しよう,というものが多く,その点は共感を呼ぶ。しかしそれを実現する手段が専ら暴力によるので,一般の人にはついていけない。 左翼武装団体は南米やアジア,反対に欧米では,右派が勢力を増やしている。イギリス,ドイツ,アメリカなどでは,移民に仕事をとられる恐れから,人種主義が昂揚。ヨーロッパでは民族主義による分離独立運動も止まない(バスク,北アイルランド)。 ・アジア 東トルキスタン・イスラム運動(ウイグル)/インド共産党毛沢東主義派/カレン民族同盟(ミャンマー)/ジェマ・イスラミア(インドネシア) ・中東 タリバン(アフガニスタン)/アルカーイダ(サウジ・イエメン)/モジャーヘディーネ・ハルク(イラン)/カハ党(イスラエル) ・アフリカ 神の抵抗軍(ウガンダ)/オガデン民族解放戦線(エチオピア・ソマリア)/ソマリアの海賊 ・ヨーロッパ 黒い未亡人(チェチェン)/リアルIRA(イギリス)/バスク祖国と自由(スペイン) ・南北アメリカ キリスト教右派(合衆国)/国家社会主義運動(合衆国)/センデロ・ルミノソ(ペルー)/コロンビア革命軍 印象に残ったのは,イスラエルのカハ党。ホロコーストを経験したユダヤ人が,一部とはいえ人種至上主義を唱え,自らを最高の民族と考え,パレスチナ人をとことん蔑み排斥する。著者の言うように人間の業なのだろうか…。
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