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将軍の十字架 陸軍大将今村均の生涯
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光人社 |
発売年月日 | 1980/07/01 |
JAN | 9784769801375 |
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将軍の十字架 陸軍大将今村均の生涯
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名将と評価名高い今村均の生涯を知りたく、辿り着いたのが本著。ヒューマニストとしてリーダーシップを発揮し、蘭印(オランダ領インドネシア)攻略を成功させ、後のスカルノ大統領とも良好な関係を構築。最後は要衝ラバウルで第8方面軍司令官として終戦を迎えた陸軍大将であり、戦後は、自らマヌス島...
名将と評価名高い今村均の生涯を知りたく、辿り着いたのが本著。ヒューマニストとしてリーダーシップを発揮し、蘭印(オランダ領インドネシア)攻略を成功させ、後のスカルノ大統領とも良好な関係を構築。最後は要衝ラバウルで第8方面軍司令官として終戦を迎えた陸軍大将であり、戦後は、自らマヌス島で服役する事を申し出て服役。 名将とは何か、戦時の温情とは結局巡り巡って矛盾しやしないのか。ビジネスにおける成功者は確かに努力を重ねたり圧倒的な行動力がきっかけになる事も多いが、似たような行動をしても失敗する人間と成否を分かつのは最終的には運、偶発的な要素も避けられない。戦時における名将という評価も当然の努力の基に、最後は生存者バイアスに印象付けられたものだ。 この「当然の努力」を身体化するマニュアルや精神は人を選ぶため、故に生存者も確率論ながら、適性があったと評価すべきか。今日ビジネスの世界ではこの「当然の努力」をコンプライアンスとかQMSとかで体系化するが、戦前は、武士道や教育勅語に頼れども、部下を殴ったり、責任を押し付けたりは横行していたから、今村均の温情主義的評価はその裏表でもあるのだろう。 戦争の評価は、勝つか負けるかという結果が支配的だが、師団単位、個人単位、戦局や戦略単位で見ていかなければ、真に重要な要素分解には至らないし、大掴みな善悪二元論という稚拙な反省しか齎さない。今村均という人間がいた、という事が後世に何を残したか、また学びの読書である。
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