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砂漠と鼠とあんかけ蕎麦 神さまについての話
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | アスペクト |
発売年月日 | 2011/01/01 |
JAN | 9784757218369 |
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砂漠と鼠とあんかけ蕎麦
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砂漠と鼠とあんかけ蕎麦
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
タイトルを見ただけでは、さっぱり内容がわからない本。 ただサブタイトルが「神さまについての話」とあるので、(どの宗教かわからないけれど、宗教について語られた本だろう)と推測します。 絵本作家の五味太郎氏と宗教学者の山折哲雄氏の対談で、五味氏が山折氏に、宗教の疑問を投げかけている...
タイトルを見ただけでは、さっぱり内容がわからない本。 ただサブタイトルが「神さまについての話」とあるので、(どの宗教かわからないけれど、宗教について語られた本だろう)と推測します。 絵本作家の五味太郎氏と宗教学者の山折哲雄氏の対談で、五味氏が山折氏に、宗教の疑問を投げかけている形式。 専門外の人が、読者を代表して質問をしているため、わかりやすく解説してもらえ、さらに五味氏が絵本作家らしくやさしい言葉で話をつなげていくため、内容の難しさに立ち止まることなくどんどん読んでいけます。 「宗教は風土と密接に関係する」ということを、山折氏がたとえを上げて明解に説明し、そこをベースとして話が発展していきます。 なぜ日本は一神教ではなく多神教なのか。 それは豊かな自然に満ちた場所だからです。 一神教の苛酷さは、そのまま風土の苛酷さにつながるということが語られます。 日本人には宗教を信じているという実感がないのは、自然を感じ、共存している感覚と日本の宗教が近いから。 これは一神教の人々とは違う感性です。 一神教の風土での無神論者は、相当変わった、過激で自覚的な人物だとみなされるとのこと。 つまりニーチェやサルトルの思想と日本人の無自覚さは全く違うというわけです。 神の存在を意識しなくても、なんとなくどこかにうっすらいるような気がする、そうした日本人の感覚は、自然との関わりによるものだと納得できます。 そうやって古来よりずっと、生活様式の一つになっていた神道ですが、明治期に国と結びついて国家神道になった時から軌道が変わったとのこと。 もはやアミニズムとはいえない、宗教という形を持つものとなり、それに対して抵抗を感じる人も出てきました。 神道を自分の宗教と言うことに抵抗を持つ人と持たない人がいる、その違いは、明治期以前と以後と、どちらのものを神道として捉えているかによるのかもしれません。 また、山折氏による宗教家と海についての考察が興味深いものでした。 キリストは地中海を見ていますが、ブッダは海を見ていないそうです。 親鸞など日本の宗教家は、海を知ることで精神的な成長を遂げたとのこと。 山岳修行はありますが、海での修行はあまりないもの。捨身の補陀落渡海くらいでしょうか。 「神様は、なぜ必要なのか」という五味氏の問いに「人は対話者が必要だから」と答える山折氏。 人間同士の話とは違う対話ができる相手を、人間は必要としているのだそうです。 ざっくばらんな対話なので、ざっくりした話の流れになっていますが、結局のところ定義付けしきれないテーマなので、話の流れを理解できれば十分。 最終対話で、山折氏が「神さまはやはり無神論者だと思う」と発言しているのが意外でした。 そして、読み進みながらずっと気になっていたタイトルの意味が最後にわかってスッキリしました。
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図書館で偶然見つけて読んだ本。対談形式。字が大きくてびっくり。やっぱ五味さんだし、若い人に読んでもらおうという意図なんだろうか。しかし宗教コーナーに置いてあったんじゃ若者は読まないわな。ヤングアダルトのコーナーにあっても良さそうだけど。しかし、宗教と考えるうえで、湿度がこんなにも重要だとは思わなんだ。砂漠で何もないからこそ、絶対の一神教になったという。日本みたいに恵まれた土地では、あらゆるところに神はいる、神を感じる、ということになると。なるほど。しかし、仏教人口が約4億、というのにびっくり。そんな少ないのか。キリスト教約20億、イスラム教約11億、ヒンドゥー教約9億。まぁ推定だけど。しかし、五味さんがこういう神様問題に興味があったとは。
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五味太郎が山折哲雄に宗教について教えてもらうという感じの対談本。 宗教と風土は密接なつながりがあるんですね。 絵本的要素はこの本にはないです。
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