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死にゆく者の孤独 新装版 叢書・ウニベルシタス304
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 法政大学出版局 |
発売年月日 | 2010/12/15 |
JAN | 9784588099304 |
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死にゆく者の孤独 新装版
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
ふと手に取った本。案外面白かったz。 問題なのは死ぬことでなく、死を人間が知っているということ。自己の不死性を信じたいという圧倒的に強い欲求の背後には通常ひどく抑圧された罪の意識が存在している。 この罪悪感はおそらく親もしくは兄弟の死を望む気持ちに根ざしており、また他方では自...
ふと手に取った本。案外面白かったz。 問題なのは死ぬことでなく、死を人間が知っているということ。自己の不死性を信じたいという圧倒的に強い欲求の背後には通常ひどく抑圧された罪の意識が存在している。 この罪悪感はおそらく親もしくは兄弟の死を望む気持ちに根ざしており、また他方では自分の死が彼らによって望まれているのではないかという怖れの気持ちとも結びついている。 死の抑圧といった場合に問題となる人間の社会的振る舞いの変化は実はこれよりももっと大きな文明化を促進する動きの中の一つの局面。 過去の死は共有された公的なものであった。一人でいることができないからそうであらざるを得なかった。
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ミヒャエル・ハネケ監督の『愛、アムール』を観たあとに寄ったジュンク堂で購入。文量としてそれほどでもなく、論述の調子もまま平易ではあるので、アナール以降の歴史関連書の翻訳書としては読みやすい部類に入るかと思います。 ひとと自分自身の“死”の受け止め方には時代ごと社会ごとの大きな違...
ミヒャエル・ハネケ監督の『愛、アムール』を観たあとに寄ったジュンク堂で購入。文量としてそれほどでもなく、論述の調子もまま平易ではあるので、アナール以降の歴史関連書の翻訳書としては読みやすい部類に入るかと思います。 ひとと自分自身の“死”の受け止め方には時代ごと社会ごとの大きな違いがあるのだということ、その上で現代(20世紀後半西欧)における“死”のあり方とその課題について述べる、といった感じの内容です。 『愛、アムール』を観たあとで、物理的で生物学的な“死”そのものというより、社会化/近代化された人間の緩慢な“死”への過程(あの底の見えない失望感)と“死”の瞬間(理解の彼岸にある出来事)というものに関心があったため、本書の主題に対して集中しきれないところがありました。いずれ再読したいです。
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