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アンダスタンド・メイビー(上)
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2010/12/10 |
JAN | 9784120041679 |
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商品レビュー
3.4
96件のお客様レビュー
2021.12.26読了 3.8 10代の頃の微妙な感情の揺らぎがが見事に描かれていると思う。 会話のやりとりがリアル。 主人公が自ら危険な方向にどんどん踏み込んでいってしまうので、ハラハラした。 個人的には賢治くん、最初からかなり気持ち悪かったです……。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
多くの人が感想を書いているようにケータイ小説のような印象を受けた。 強いようで弱くいろんな男の人に依存してしまうような黒江。 なんでそんな男と付き合うの!絶対にやめておいた方がいい!彌生くんや光太郎くんを好きでいた方が幸せになれるのにと思わざるを得ない。 2人のように、男の人のどうしても透けて見えてしまう下心がない人がグッと魅力的に見えるのが分かる。そういうのなしで女の自分の近くにいてくれる存在って大きい。女性として嫌な経験をしたからこそ安心して一緒に過ごせたんじゃないかと思う。でも、家族からの触れ合いや愛情?みたいなものが足りない黒江にとっては、その安心感だけでは満足出来なかったんだと思う。どこかで熱く自分を求めて欲しかったのかも。 女として見られたくないのに女として大切にされたい。 黒江は下巻では幸せになるのかな。そして仁さんとの関係がどうなっていくのか気になる。
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主人公・藤枝黒江は、カメラマンを夢見る中学3年生。ある日、酒井彌生が転校してくる。大きな体でおっとりして、とにかくすれていなくて好感が持てる。そんな彼を好きになっていく黒江だった。 正直なところ、学生恋愛から始まり、プロカメラマンに成長していく主人公を描いたもっと軽い読み物だと...
主人公・藤枝黒江は、カメラマンを夢見る中学3年生。ある日、酒井彌生が転校してくる。大きな体でおっとりして、とにかくすれていなくて好感が持てる。そんな彼を好きになっていく黒江だった。 正直なところ、学生恋愛から始まり、プロカメラマンに成長していく主人公を描いたもっと軽い読み物だと思っていた。まだ中学生、されど中学生という子供で世間知らずで不安定な時期に、黒江は強姦未遂にあう。 その日、送られてきた不気味な写真を見て、衝動的に家を出てしまう。大きなボストンを持った中学生をみて、家出少女だとバレての犯罪である。その写真が現実かが未だに理解できない。 中学生の多感な時期に恐ろしい経験をしてしまい、それが原因で付き合っていた彌生と別れてしまう。 上巻はこんな中学生時代から始まり、高校時代の壮絶な経験が記されている。 こんな経験って、普通はないだろうと思いながらも、何が普通であるかも分からなくなる。 高校生になった黒江の友人たちに対して、友達って、こんなものなのだろうか?と、思ってしまう。確かに学生時代の人間関係は、友達が全て。その輪に必死で入ろうとする学生たちの気持ちはよくわかるが、自分がそんな苦労を感じることがなく、いまだに高校時代の友人と年数回ではあるが繋がっているので、少なくとも私は恵まれていたのであろう。黒江の友達関係を知れば知るほど、可哀想にと思う気持ちよりも不気味な気持ちになる。 そして、平穏な輪からはみ出た子供たちは、何が善で、悪であるかを誰からも教わることなく、また自分から理解しようともせず、自分の欲望を満たすために行動する。高校生という中途半端な子供が、自分の欲望のために犯罪という意識を持たずに他人の人生めちゃくちゃにする。それに巻き込まれて、転落していく黒江のさまが描かれている。 下巻で彼女は、立ち直ってプロのカメラマンとして自立、成功することができるのか? 彌生くんは、下巻でも登場し黒江の人生に関わっていくのか、彌生くんがどのような影響を、与えるのかも気になる。
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