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冬の喝采(下) 講談社文庫
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冬の喝采(下) 講談社文庫

黒木亮【著】

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冬の喝采(下) 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2010/12/14
JAN 9784062768368

冬の喝采(下)

¥440

商品レビュー

4.1

13件のお客様レビュー

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2023/12/31

中村清監督とエース瀬古利彦。名門ワセダの復活を支えた一人の選手の視点からの箱根駅伝。 ほぼノンフィクションの自伝的小説。3,4年で箱根駅伝を走った筆者。高校生の時からのケガとの戦い。おそらく箱根駅伝の選手の大多数は同様に限界ギリギリのところで戦っていることだろう。 淡々と記さ...

中村清監督とエース瀬古利彦。名門ワセダの復活を支えた一人の選手の視点からの箱根駅伝。 ほぼノンフィクションの自伝的小説。3,4年で箱根駅伝を走った筆者。高校生の時からのケガとの戦い。おそらく箱根駅伝の選手の大多数は同様に限界ギリギリのところで戦っていることだろう。 淡々と記される細かい練習メニューがリアル。 大学の入学手続きで初めて明かされる本当の父母。感動の再会。 箱根駅伝で走る一瞬よりもそこまでに至る10年間の競技生活の積み重ねが、説得力と大きな感動をもたらす。 舞台となるのが1970年代後半ではあるが、瀬古利彦ほか山梨学院の上田元監督など懐かしい名前がチラホラでマニアには十分楽しめるかと。 最後の伏線回収まで目が離せない感動作、特に下巻は一気に読めました。

Posted by ブクログ

2021/06/23

(上下巻合わせてのレビューです。) 大好きな作家である黒木さんが箱根駅伝のランナーだったとは。。 しかも、有名なマラソンランナーである 瀬古さんとチームメイトだったのかー。 この小説はこれまで黒木さんが得意としてきた ビジネス小説の領域ではなく、 黒木さんがが学生時代に没頭し...

(上下巻合わせてのレビューです。) 大好きな作家である黒木さんが箱根駅伝のランナーだったとは。。 しかも、有名なマラソンランナーである 瀬古さんとチームメイトだったのかー。 この小説はこれまで黒木さんが得意としてきた ビジネス小説の領域ではなく、 黒木さんがが学生時代に没頭した「走る」ということを ノンフィクションで綴った小説。 中学時代、ただただ走ることが大好きだったときや、 高校~大学にかけてケガで苦しんだとき、 途中から部に入部し、気性の激しい監督に鍛え上げられる大学後半、 そしてラストの箱根駅伝に向けてひたすら練習に励む日々、と 黒木さんの学生時代の激動が手に汗握るストーリーとなって、蘇ります。 正直、素人の僕には●月●日に●km走ったと言われても、 あんまりピンとこないのですが、 箱根駅伝に向けて膨大な距離を走ってるということだけは分かりました。 あと、登場人物も多すぎて、ついていけない(笑) それでも、ケガがなかなか治らないときに、 「神様から見放された」と自分の運命を呪いながらも、 リハビリに励む姿や、 天才ランナー瀬古選手と自分を比べて、 自分の限界を知ったりするところはリアリティーがありました。 早稲田の中村監督の評価も分かれるところでしょう。 長距離に対する情熱と一定の結果を出したという点では 評価するべきですが、 もっとよい結果を残せたような気もします。 その一方、運動部内に怒られ役がいる方が チームが強くなることを経験的に僕は感じています。 そのことを中村監督も無意識的に感じていたのかもしれません。 書評がやや散漫になってしまいましたが、 それだけ色々なところで感じることがあったということで。 最後に、陸上部で長距離を走っている人は、 練習記録が詳細に記載されているので、 とっても参考になるはず。これは必読です。

Posted by ブクログ

2018/11/30

変に場面を盛り上げるわけではない、あくまで淡々と、客観的な視点を忘れずに書ききっていることに非常に好感を持った。語り口は淡々としていても、読み手側には彼の努力や葛藤がひしひしと伝わる。 走ること自体は孤独だけれど、走ることで色んな人と繋がり、その人たちの思いを背負って走る。本当に...

変に場面を盛り上げるわけではない、あくまで淡々と、客観的な視点を忘れずに書ききっていることに非常に好感を持った。語り口は淡々としていても、読み手側には彼の努力や葛藤がひしひしと伝わる。 走ること自体は孤独だけれど、走ることで色んな人と繋がり、その人たちの思いを背負って走る。本当に奥深いと感じた。厳しい練習を日々行なっている陸上部の方々には尊敬の思いでいっぱいだ。 大学までで陸上を辞めた後、銀行や商社、証券会社に勤め小説も書く彼は、人生の成功者と言っていいと思う。しかしそれに対して私はほとんど驚かなかった。むしろ当然だと思った。就職後のことは本著には書かれていないけれども、中学生から大学生まで陸上に捧げた彼の姿勢を仕事でも貫けば、彼が成功するのは必至だと思えた。

Posted by ブクログ

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