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仕事と生活 労働社会の変容 叢書・現代社会学2
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仕事と生活 労働社会の変容 叢書・現代社会学2

前田信彦【著】

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仕事と生活 労働社会の変容 叢書・現代社会学2

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ミネルヴァ書房
発売年月日 2010/12/10
JAN 9784623059003

仕事と生活

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2013/10/03

現代は、労働者の関係性の貧困の時代だという。 企業、地域、家庭でのコミュニティが弱まっており、 つながりが弱くなっている、と。 それを克服するために、 ワーク・ライフ・スキルという考え方を本書では提示している。 関係性やワーク・ライフ・バランスを保つスキルとでもいえよ...

現代は、労働者の関係性の貧困の時代だという。 企業、地域、家庭でのコミュニティが弱まっており、 つながりが弱くなっている、と。 それを克服するために、 ワーク・ライフ・スキルという考え方を本書では提示している。 関係性やワーク・ライフ・バランスを保つスキルとでもいえようか。 このスキルがあれば、 定年後も地域への活動に参加することができるのではないか、 企業内での労働でも孤立しないのではないか、 という考えである。 さて、では、そのワーク・ライフ・スキルはどのように身につけられるのかというと、 企業内での人材育成や職場における対話が大きいという。 きわめてまっとうでありながら、 それはそうだろうと思ってしまう部分もなくはない。 ワーク・ライフ・スキルで挙げられている内容をみると、 仕事に満足しているからワーク・ライフ・スキルが高くなるようになっているように思える。 職場でうまくやっていけるからワーク・ライフ・スキルが高いし、 ワーク・ライフ・スキルが高いから職場でうまくやっていける。 それは、コミュニケーション能力や適切な労働観とでもいえるのではないだろうか。 よく働き、仕事に意義を見出した者は、 定年後もコミュニティへの参加がみられる。 そうなのかもしれないが、 関係性の貧困を解決するには、職場以外での関係性や対話も求められてくるのではないだろうか。 まだまだ考えるべき要素はあるように思うが、 1つの手がかりとして、本書のワーク・ライフ・スキルが果たす役割についてももう少し深く掘り下げてみたいと感じた。 “その結果、以下のような質問項目によってワーク・ライフ・スキルが測定されることになる。すなわち、 (1)仕事の技術や知識など、専門能力を高めるように務めている(専門的職業能力の蓄積)。 (2)部下を指導・育成する能力を高めるように務めている(部下の育成能力の蓄積)。 (3)会社や取引先などで幅広い人脈を築いている(会社人脈の構築と蓄積)。 (4)チャンスがあれば転職や独立できるよう準備している(会社との距離・独立試行)。 (5)仕事以外のボランティアや地域活動に関わっている(生活感覚の維持とワーク・ライフ・バランス(WLB)志向)。”

Posted by ブクログ

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